2022年3月22日火曜日

2SK125発掘

この半月ほど、ループアンテナ用のプリアンプに嵌まっています。

ICやトランジスターを幾つか試しましたが、中波帯の混変調(良く云われるオバケ)に関しては、やはりJ310ファミリーが良いようです。

と云う訳で、根本(給電点)にトランスを入れて、

ループ → シングルエンド変換 → 同軸 → BC帯以下のLPF → J310(x2)プリ → 受信機

の構成でトライしていますが、できれば根本で増幅したいものです。


捕らぬ狸の何とやらですが、見よう見まねで、LT-Spiceのシミュレーションを試している内に、こんな回路が出来ました。




100kHzから30MHz辺りまでほぼフラット

何と言っても、パーツが少ない!のが最大の利点です。hi

が、ア~だ・コ~だとやっている内に、虎の子のJ310を使い切ってしまいました。

秋月電子で、「J-FET MMBFJ310(5個入)」1パック¥100也で販売されていますが、電車に乗るもの億劫です。

https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-10680/


で、ふと思い出したのは「2SK125が一杯あった筈!」です。

ずいぶん昔、まだバブルが膨らんでいた頃、ブラブラと秋葉原のジャンク屋巡りをしていると、当時もちょっと品薄気味だった2SK125が投げ売りされていました。

何となく気を引かれて、確か千円位だったと思いますが、乏しい小遣いをはたいて買ったのでした。

そんな事を思い出して、ゴミの山を引っかき回したら・・・・

出てきました!

確か100本だったと思うので、何だかんだ言いながら20本くらいは消費していたようです。

さて、1作目がこれです。


確かに、混変調は少ないのですが、期待したほどのゲインが有りません。

miniVNAで特性を見ようと思いましたが、上手くプロットできませんでした。

差動型に変換して入力しないと駄目なようです。当たり前ですね。hi

で、各端子の電圧を測ると、ソース電圧に0.3~0.5Vくらいの違いが有ります。

誤配線でしょうか?

抵抗値やコンデンサの容量には差がありませんでした。

どうやら、石の特性が違うようです。

ここでやっと気が付きました。

改めて眺めると、ランクは5で同じですが、ロットが違ってました。

教科書を開くと、差動型の回路は素子の特性を揃えたうえでバイアスの調整が必要なのだとか。

ヤレヤレ・・・

それでも2~3日すると、少し信号が強くなりました。エージングでしょうか?

本式にやろうとすると、IdssのほかにgmやVgs(off)も合わせないと活けないようです。

取り敢えず、コンデンサやトランジスタの生死判定に重宝しているチェッカーで、分かる項目を調べてみました。

結構ばらつきがあり、ロット毎に傾向が有ります。

また、拾い上げた2個で同じ値が続くことが有りました。双子でしょうか? hi

近い値の4個を拾い上げて、作ってみました。

2SK125 ランク5 ロット4J I=4.1 Vgs=2.88, 2.88, 2.87, 2.87の4個

ループ給電部

(受信用なので給電と言うのもナンですが、電源は供給しているので、給電でも良いか?)

そろそろ雨の季節なので、防湿防錆のニスを塗りました。


肝心の混変調ですが、我が家の要注意周波数はこんな感じです。


この二つの周波数は、裸の2N2222だと、2局が同時に聞こえてとても便利です。 hi

しばらく様子を見ることにします。


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