2024年6月30日日曜日

KiwiSDRの再起動

29日の深夜、kiwisdr com経由でのアクセスが出来なくなってしまいました。

我が家のネットワーク障害かと思い、ルーターの再起動等々、いろいろやってみましたが、全く改善しません。

思案投げ首で、稼働している局のアドレスを眺めていると、リバースプロキシ経由の接続が無いのに気が付きました。

ひょっとしたら?と思い、フォーラムにアクセスしてみると・・・

kiwisdr comへのアクセスが急増したことから、対策をとるためにプロキシを止めたとの事でした。

フォーラムより

そう言えば、しばらく前からKiwiSDRへの長時間アクセスが増えており、航空機の位置をスポットするために、HFDLへアクセスするボットでは?との見立ても交わされていたのを思い出しました。

今朝アクセスしてみると、かなりの局が復旧していますが、我が家の受信機は見えません。

どうも、ボット対策済の最新ソフトにアップデートしないと活けないようです。

実は、WSPRやドップラーグラムのモニターを中断したくないので、自動アップデートはOFFにしていました。

仕方が無いので、マニュアルで最新版にアップデートしたところ、ようやく見えるようになりました。

http://ja7kbr.proxy.kiwisdr.com:8073/

しばらく自動アップデートを有効にしておきます。

いろいろな事があるものですね。と言うか、困った人がいるものですね。


2024年6月27日木曜日

KiwiSDR SNR点取り虫

この春先からチョシているKiwiSDR。

公開局のリスト↓に表示されるSNRが良い目安になります。

http://kiwisdr.com/public/

SNR:は、全帯域(0-30 MHz)とHF帯(1.8-30 MHz)が表示されます。

この値です

闇雲にいじっているうちに、何となく感じが掴めてきました。

どうやら、スコアを上げるセコ技があるようです。

・それなりのアンテナを用意する

・電源対策(スイッチング電源は要注意)

・コモンモード対策

・中波帯のオーバーロード対策(VHF帯も要注意)

といった辺りがポイントになります。

皆さん良くご存じのように、電波の伝わり方は、日中と夜間では大違いです。

コンディションが良い夜間のSNRは、かなりの部分がロケーションとノイズ環境で決まるようです。

東京の海抜ゼロメートル地帯では、まったく勝負になりません。

という訳で、工夫の比重が少し大きそうな、日中のSNRから手を付けてみました。

アンテナは14MHz用のインバーテッドVをベースにしました

給電部

十数年前のクワッドの給電部

シャック脇の排気管に添わせた

SWR

コモンモード対策は、例のSMDコイルをPCBの切れ端に載せました。


幾つあっても困らない

なかなか便利です。

中波帯のバンドストップフィルターはバッチリでした。

でその結果はと言うと・・・

昼前の様子です。

日本は37局

私の2局

日本の17dB以上

こんな感じで、日中のHF帯SNRでは、1番という事も時々あります。

もちろん、2番や3番でも御の字ですが・・・

ただ、勘の良い方はお気づきと思いますが、

「ノイズが良く聞こえるようになっただけ」とも言えます。hi hi

2024年6月16日日曜日

SDR用中波放送帯阻止フィルター 2

作りかけのBCバンドストップフィルターですが、

コモンモードチョーク(y13マーク)を追加しました。

このチョークコイル、トーキン製でLFから100MHz辺りまでのバイファイラトランスとしても重宝しています。

裏からみるとこんな感じです。

材質(独自開発のMn-Zn, 及びNi-Zn フェライトコアだそうです)もさる事ながら、巻き方にも工夫があるのかも知れません。全部がこのような巻き方になっています。

いつか真似してみたいと思うのですが、壊すのも勿体なくてまだ試していません。

熱収縮チューブを被せてお仕舞

特性はこんな感じです。

50k~30MHz

一見するとロスが大きそうですが、リファレンス(青色の線)がスルーのコネクタなので、10MHz辺りはほとんど損失がないようです。

どうも、NanoVNAの使い方を間違えているようで、キャリブレーションが蒸発してしまうのです・・・

直径1メートルのシールドループとKiwiSDRの間に入れるとこんな感じです。

中波帯の効果はてき面です。

また、全体的にスッキリするのは、コモンモードチョークの効果かも知れません。


2024年6月14日金曜日

SDR用中波放送帯阻止フィルター

 6mのコンディションが良いですね。

さっぱり飛びませんが、見ているだけでもワクワクします。

が、ボーっと眺めているだけだと間が持たないので。

こんなものを作りながらワッチしていました。

生基板の削り代から、1Cm幅くらいの物を拾い、カッターで銅箔を剥がして、SMAコネクタに合わせた信号線と配線ランド用の線を作りました。

ほんとうなら、CNCでチャチャっと削るところですが、

ノイズ対策のため、シャック内のスイッチングレギュレータは極力封鎖中です。

どうせ暇潰しだし、部品も少ないし・・・ということで、

ボケ防止(になるかな?)も兼ねて、手作業でトライしてみました。

この後は、パターンを切り欠きながら部品を載せていきます。

最初は、入力と出力のコネクタが付いた、ただの中継コネクタ。

1段目を載せると、10uHと1500pF並列共振回路の1.3MHz阻止。

という感じで、信号ラインが通っているので、ステージ毎にNanoVNAで作用を観察・調整しながら組み立てることができました。

この点は物凄く便利でした。

1~3を載せて

BC帯域阻止フィルター状態

この後に、50MHzやFM放送阻止用の減衰極付きLPFを付けます。

悪い癖なのですが、つい、背の低い順にとか、部品の拾いやすさでコンデンサを全部・・・

みたいに載せて、最後に頭を抱えるという事が良くあります。

反省する良い機会になりました。

出来上がり、なんちゃってマルチカップラーに装着した状態です。

出力側が無駄に空いているので、コモンモードチョークでも入れてみますかね?

特性は、ほぼ狙い通りでした。

Elsieのシミュレーション

NanoVNAでの実測値

100k~100MHz

28MHzのロスが多く、SWRも少し高いです。

VHFトラップのトロイダルコアを1ターン減らすと改善しますが、50MHzの通り抜けも増えるので悩ましいところです。安全第一ですかね?

肝心の中波放送帯です。

100k~2MHz

この帯域、630mの475kHzと160mの1830kHzは通したいが、その間にある放送は阻止したい!と、かなり無理があります。

SMDコイルは調整できませんが、各コンデンサの足し引きで周波数は微調できるので、スーパーローカルの放送局がある場合は、ドンピシャで合わせることもできます。ただ、そもそもコイルのQが低いので、あまり変わらないかもしれません。頑張るとすれば、シールドでしょうか?

-50dBとか-60dBを謳った市販品や製作例を見かけますが、オーバーロード回避が目的なので、これで十分だと感じました。

ときどきラジオ放送も聞きますし。hi

―・・・―

6Mですが、E51EMEが良く見えていましたが、QSOには至りませんでした。やはり力不足(正味50Wくらい)かも知れません。

そのうち出来たら良いな~。