2025年5月21日水曜日

SDR用保護回路の手直し

手直しと言うか、追加製作分を変更してみました。

・ガス放電式アレスターの場所を間違えてました。

と言うか、アレスターよりもコンデンサの方が安いので、コンデンサが先でも良いかな?と思いましたが、せっかく作るのだから、ここは値段の話ではないですね。hi

・惰性で裏面の銅箔をべたアースにしていましたが、考えてみれば小さいループ(上の黄色点線)で閉じれるのに、わざわざ大きくする必要は無さそうです。

・高域のリターンロス改善用と思われるコンデンサ、OK1RRのトランスよりもだいぶ小さいので省略しましたが、多少なりとも改善するならと思い直して、10pFを入れてみました。


手直し版の特性です

10kHz~200kHz

10kHz~30MHz

10kHz~300MHz

・SNR改善効果
 8.006MHz JG2XAのプロットです。
保護回路を入れると、信号のピークは低くなりますが、それ以上にノイズフロアも下がるので、差し引きは少し(ざっくり3dBくらい)アップしました。
結果、直接波がクッキリ見えるようになりました。


2025年5月20日火曜日

KiwiSDRの入力保護

春先の雷雨で、先日のCNCはじめ幾つか不具合が発生しました。

深刻なのがRedPitayaでの1台です。

7と10MHzデュオバンドのダイポールにつないでいたのですが、どうやら、アンテナ端子から入ってRJ-45コネクタから抜けたようで、その後はLAN接続ができなくなってしまいました。

Hermes Lite 2も1台認識しなくなったのですが、ファームウェアを入れ直したところ、息を吹き返してくれました。

そんなこともあり、Kiwi SDR NZの入力保護回路(送料込みで4,200円)を購入してみました。

https://kiwisdr.nz/products/sdr-protection-circuit

50Ωのトランス2個で、TVSダイオード(2回路入り)をサンドイッチにしたようなシンプルな構造ですが、

100Wを直接印加しても、保護回路もKiwisdrも損傷しなかったそうです。

1kWを直接印加した場合は『保護回路が機能しなくなりKiwisdrが保護されることを期待しますが、その電力レベルでの保証はありません。』との事です。hi

さて、他にもSDRが何台かあります。

以前から、RTTY Skimmer用のキャリコン式の保護回路を使っており実績もあるのですが、電源が必要で取り回しが面倒です。ここは、簡単なKiwiSDR方式で行きたいと思います。

とは言っても、おいそれと追加購入はできないので、真似っこして作ってみました。

参考にしたのはこちらの記事です。

「Ochrana vstupních obvodů přijímače (受信機入力回路保護)」

https://www.okdxf.eu/index.php/technika/272-ochrana-vstupnich-obvodu-prijimace

こちらの図5方式で行きたいと思います。

オリジナルはARRY SOLUTIONSのようです。

この方式に関しては、逆並列ダイオードによるIMD悪化の心配が指摘されますが、解説によるとトランスと抵抗、特にR2のおかげで、丸みを帯びたソフトクリッピングになるので心配ないそうです。

図5では、5.1Ωの抵抗になっていますが、手持ちのムギ球を使ったランプ・ヒューズにしてみました。

(上)KiwiSDR NZ (下)自作

自作品はサージプロテクタ、コンデンサ、ムギ球、抵抗の損失が加わりますが、全体的な特性はよく似ていました。

10kHz~200kHz

10kHz~30MHz

10kHz~300MHz

周波数の下限は約40kHz、上限は60MHzあたりでしょうか。

実際に使ってみると・・・

信号強度の低下はほとんど感じられず、むしろSNRがアップしました。

確かに挿入損失はデメリットですが、2個のトランスによるコモンモード・ノイズ抑制効果でしょうか?

SNR向上は想定外のオマケでした。

たまたまのビギナーズラックかも知れませんが、自作品を入れるとSNRは33dBにアップしていました。

2025年5月17日土曜日

HexBeamの一区切り

しばらく前にラジオで、「男性の健康寿命は72才・・」とかの話を聞いて、気持ちがザワつきました。

確かに、目も耳も悪くなるし、足腰も痛くなるしと、思い当たる所がいろいろあります。

昨年2月に防水工事のためアンテナを降ろしてから、KiwiSDRや受信アンテナ作りで遊んでましたが、今のうちに送信アンテナを上げないと、SWL専業?になって仕舞うかも知れません。hi

かれこれ4年近く前、友人から譲ってもらったHexBeamを上げようと思い立ちました。

10年前はルーフタワーを使いましたが、今回は某オークションで入手した、ステンレス製の電測用ポール(38mmφ)を使いたいと思います。

ちょっと困ったのがステーリングで、38mmφは在りそうで無いのです。

ネットで検索すると、あるメーカーがヒットしたので問い合せフォームに入力しましたが、まったく反応がありません。痺れを切らして電話してみたところ、たらい回しのあげく「ずいぶん前に止めました。在庫もありません」との事。そんな会社なんだな~と、怒る気にもなれませんでした。

自力で何とかするしか無いようです。

5mm厚のポリカーボネート板でドーナッツを作ることにしました。

Gコードを間違えて傷を付けたりしながら、何とか削ったのが左側です。

削っている途中でも可笑しいなと思ったのですが、楕円になってました。orz

実は、春先に夕立の後ルーターが気絶していたのですが、誘導雷かサージにやられたらしく、PCやSDRの設定が飛んだりで、次から次と不具合が出ているのです。再設定を間違えていたようです。

気を取り直して削り直しましたが、半日仕事のつもりが3日もかかってしまいました。


次は基礎です。

 屋上に置いただけだと、上だけステーを取っても、足払いを掛けられたように簡単にひっくり返ってしまいます。

ローテーターの回転モーメントにも耐えられません。

4方向からのステーをLアングルで受け、足場パイプの切れ端をUボルトで固定してみました。

この上にローテーターを乗せます。

ポール全長は約9Mで、1Mのパイプを差し込んで繋ぐ構造です。

あまり欲張らないで、5本繋ぎで行きたいと思います。

2方向のステーでテンションを掛けながら、

 差し込む→押し上げる

という手順をイメージしていましたが、大誤算でした。

一つは、HexBeamの大きさと頑丈な中央ポストの重さです。まるで、竿燈のようでした。hi hi

もう一つは、風です。昨日は弱めでしたが、風向も変わるので冷や汗をかきました。

で、一番の理由は、筋力とバランス感覚の衰えです。

2本でギブアップしました。

これ(2本)だったら、中間のステーは要らなかったかもしれません。

雲行きも悪くなってきたので、早々に撤収しました。


―・・・―

シャックに戻ってSWRを確認しました。
オリジナルの14~50MHz

14-28MHz

14MHz

18MHz

21MHz

24MHz

28MHz

50MHz

追加のダイポール

7MHz

6M高で設定していたので、低いほうにずれてしまいました。


10MHz

今日は予報通りの雨です。

九州南部は梅雨入したとか。

生煮えですが、これで一区切りにして、しばらく様子をみて見ます。

         ―・・・―

 昨日(17日)は、大荒れの天気になりました。当地での最大風速は22.0m/sだったそうですが、感覚的には中型台風のような印象でした。

 いきなりのストレステストでしたが、お陰様で合格できたようです。

 方向は0度にセットしていましたが、今朝見ると、約45度を向いていました。ローテーターのクランプが38mmφからなので、締め付けが足らないようです。

 強風予報時は45度にセットしておくと、自律的な方向調整が出来るかも知れません。hi


2025年5月11日日曜日

詐欺にご注意

 たまたま当ブログへのアクセス件数を見たら、ATU-100のページへのアクセスが急に増えていました。

 どこかで話題にでもなっているのかと思って、ATU-100を検索してみると、こんな広告が表示されました。

詐欺サイト

画像や説明の一部が勝手に使われていました。

 他にも幾つか、不自然にアクセスが増えたページがあり、同じ様に使われた形跡がありました。

 何かの役に立つなら自由に使ってもらって構わないのですが、詐欺の道具に使われるのを見過ごすわけには行きません。

 ページを削除しようかと思ったのですが、アクセスがあると云うことは、詐欺の注意喚起に使えるかも知れません。

 少なくとも誰かに使用を許可したことはないので、該当しそうなページのトップには以下のような注意書きを追加してみました。

詐欺に注意!

当ブログの画像や説明を使っている販売店は詐欺サイトです

2025年4月30日水曜日

AG5RT Wideband 90 deg Hybrid Coupler

90° Hybrid

Port 3 (Sum) --> Port 1 (0°)

Port 3 (Sum) --> Port 2 (90°)

Splitter --> Combiner  ( 0-90, 90-0 ) 


Splitter --> Combiner  ( 0-0, 90-90 )

―・・・―

15uH inductance

15uH Self-resonace

M-521CT Leakage Inductance

M-521CT capacitance

single inductance

single self-resonace

series inductance

series self-resonace

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