今年の正月早々に入手したAD370は、非常にバランスの良い受信アンテナです。ずいぶん楽しませてもらいました。
ちょっと気になっていた中波帯の混変調も、頂いたアドバイスの対策でスッキリしました。
こちらに見やすい回路図が掲載されていました。
Active dipole AD370 (Refreshed)
https://www.fenu-radio.ch/Aktivdipol_AD370_Refreshed-en.htm
LTSpiceにトレースしてみました
シミュレーションしてみましたが、効果が分かりません。
IMDは、f1=594kHzとf2=1134kHzを22mVで入力してみました。が、 1674kHzの棘はアンプのIMD(2*f2-f1)かと思ったのですが、シミュレーションのやり方が悪いのか、入力段階で発生していました。宿題です。hi
また、何か所かコンデンサの容量が小さいように感じましたが、100kHz以下をカットする目的だったようです。
さて、改めて回路図を見ると、あれこれ弄っていたミニホイップの決定版のようにも見えます。
それならば・・・、と云うことで真似して作ってみることにしました。
リミッター?をよく使われるBAV99に置き換えると、かなりスッキリします。
トランスの巻線のインダクタンスが分かりませんが、先ずは、BN73-2402にトリファイラー4回巻きで行きたいと思います。
シミュレーションでは、なかなか良い感じです。
気になるのはJ310の消費電力、約240mWです。SMD版の許容損失は350mW(25°C)との事なので、ギリギリかも知れません。
とりあえず、電源電圧を10Vにすることにします。
さっそく基板を削ってみました。
ふと思い立って、庭の常夜灯に乗せてみました。
ハッキリくっきり見えました
バリや削りカスにはずいぶん悩まされましたが、もっと早く気が付けば良かったです。
ハンダ付け後の基板と電圧です。
ここで、失敗が一つありました。
最初は、ローノイズを期待して2SK2394を使ったのですが、いつもの癖で一つのドレインとソースを反対にしていました。
Nch-JFETは、構造上ドレインとソースは同じと聞きかじっていました。実際に、J310はデータシートに交換可能と書いてあります。
そんなわけで、2SK2394もそうだろうと思い込んで反対にしていました。
ところが、電圧をチェックすると1V近く違っていてました。 誤配線を疑って突っ突きまわしている内に、壊してしまいました。
改めて、反対にしてシミレーションすると確かにソース電圧が違っていました。2SK2394はしっかりと極性があるようです。
結局、J310に交換しました。
黒ズミは、エナメル線の被覆剥がしに使った溶剤と銅箔の化学反応のようです。洗っても落ちませんでした。あとで、防湿材を塗っておきましょう。
AD370の下に括りつけました。
Kiwi SDRのスペクトルとウォーターフォールです。
ノイズは少しだけ少ないですが、エレメントはもっと長くても良さそうです。
ループアンテナ三兄弟の内、LZ1AQ型にはお休みしてもらい、クラス替えをして様子を見ています。
・AD370 Active Dipole
http://ja7kbr.proxy.kiwisdr.com
・AG5RT Rx Loop
http://21344.proxy.kiwisdr.com
・AD Datongインスパイア系
http://ja7kbr2.proxy.kiwisdr.com
・R&S HE011
http://ja7kbr.proxy.rx-888.com:8073
・AG5RT stype CPH3910
Web-888 Local
チョコチョコいじると訳が分からなくなるので、正月の間はこの構成で行きたいと思います。
今月初めに腰を痛めて仕舞い、送信用アンテナが不調のまま年を越すことになったのが、ちょっと残念です。
―・・・―
今年もいろいろありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
良い新年をお迎えください。








0 件のコメント:
コメントを投稿