2024年7月7日日曜日

QST 8月号の面白アンテナ

配信されたQSTの2024年8月号を眺めていたら、面白いアンテナを見つけました。

New Products at Hamventionという記事の1カットですが、

COMPACtennaという20/40m用のコンパクトアンテナだそうです。


(縮小してます)

メーカーのホームページ↓

https://compactenna.com/#PH6

例によって、E&H fieldsをどうとかこうとかした、USパテント取得済のアンテナだそうです。

"US9407001B2"で検索すると特許情報を見ることが出来ました。

(縮小してます)

素人目には、"目的の周波数に"共振(ホール)のあるフィルムコンデンサにしか見えません。

Youtubeのビデオでは、チョークを入れたような、結構長めの同軸が気になりました。

入手先に上がっている、DX EngineeringとHam Radio Outletのリンクを見ると、目出度く完売のようです。

お値段は如何ほどだったのでしょうね?

まぁ、どんなアンテナでも無いよりは益し。と言いますから・・・

右隣の6m(2エレ)/10m(モクソン)のデュアルバンドアンテナは、なかなか良さそうです。

が、ARRLで売っているのにはちょっと驚きました。↓

https://home.arrl.org/action/Store/Product-Details/productID/2018039112

「入門者用ビームアンテナ」という意義付けもあるようですが、商売も上手ですね。

値段は$299.95だそうです。

パラスティック給電の6mは、(パイプではなく)紐と電線でも良いのでは?と思ってしまうのは貧乏人の性ですね。hi

--- 07/08 追記 ---

COMPACtennaの件、

値段は載ってるよ。と教えてもらいました。

見落としていたようです。


ずいぶん良い値段ですね!

2024年7月6日土曜日

Hexbeam - ペンキ塗り

毎日暑いですね。

そろそろ送信用のアンテナに手を着けようと思います。

第一候補は、コロナ前に友人から譲ってもらったHexbeamです。

なんやかんやで、5年越しになってしまいました。

スプレッダーを箱から取り出していたら、指先がチクチクしました。

グラスファイバー特有の痛さです。

マズイなぁ!と思ってよく見ると、ホースクランプの締め付けによる傷が何か所かありました。

何か対策した方が良さそうです。

メーカーのページを調べると、FAQに塗装を薦めるページがありました。

Paint my Hexbeam?

https://www.k4kio.com/paint-my-hex/

文字通りの箱入り娘で、ほとんど日に当たっていませんが、化粧しておこうと思います。

FAQでは黒を薦めていましたが、青(スカイブルー)にしました。

白よりは目立たないのと、なぜか一番安かったのです。hi

ワイヤー金具を取り外し

各パイプの塗装

組付け

乾かす間に受信アンテナをいじったりして、まる半日屋上にいましたが、直射日光と照り返しで、砂浜にでもいるような暑さでした。

疲れて早寝したら、深夜に目が覚めてしまいました。

2024年6月30日日曜日

KiwiSDRの再起動

29日の深夜、kiwisdr com経由でのアクセスが出来なくなってしまいました。

我が家のネットワーク障害かと思い、ルーターの再起動等々、いろいろやってみましたが、全く改善しません。

思案投げ首で、稼働している局のアドレスを眺めていると、リバースプロキシ経由の接続が無いのに気が付きました。

ひょっとしたら?と思い、フォーラムにアクセスしてみると・・・

kiwisdr comへのアクセスが急増したことから、対策をとるためにプロキシを止めたとの事でした。

フォーラムより

そう言えば、しばらく前からKiwiSDRへの長時間アクセスが増えており、航空機の位置をスポットするために、HFDLへアクセスするボットでは?との見立ても交わされていたのを思い出しました。

今朝アクセスしてみると、かなりの局が復旧していますが、我が家の受信機は見えません。

どうも、ボット対策済の最新ソフトにアップデートしないと活けないようです。

実は、WSPRやドップラーグラムのモニターを中断したくないので、自動アップデートはOFFにしていました。

仕方が無いので、マニュアルで最新版にアップデートしたところ、ようやく見えるようになりました。

http://ja7kbr.proxy.kiwisdr.com:8073/

しばらく自動アップデートを有効にしておきます。

いろいろな事があるものですね。と言うか、困った人がいるものですね。


2024年6月27日木曜日

KiwiSDR SNR点取り虫

この春先からチョシているKiwiSDR。

公開局のリスト↓に表示されるSNRが良い目安になります。

http://kiwisdr.com/public/

SNR:は、全帯域(0-30 MHz)とHF帯(1.8-30 MHz)が表示されます。

この値です

闇雲にいじっているうちに、何となく感じが掴めてきました。

どうやら、スコアを上げるセコ技があるようです。

・それなりのアンテナを用意する

・電源対策(スイッチング電源は要注意)

・コモンモード対策

・中波帯のオーバーロード対策(VHF帯も要注意)

といった辺りがポイントになります。

皆さん良くご存じのように、電波の伝わり方は、日中と夜間では大違いです。

コンディションが良い夜間のSNRは、かなりの部分がロケーションとノイズ環境で決まるようです。

東京の海抜ゼロメートル地帯では、まったく勝負になりません。

という訳で、工夫の比重が少し大きそうな、日中のSNRから手を付けてみました。

アンテナは14MHz用のインバーテッドVをベースにしました

給電部

十数年前のクワッドの給電部

シャック脇の排気管に添わせた

SWR

コモンモード対策は、例のSMDコイルをPCBの切れ端に載せました。


幾つあっても困らない

なかなか便利です。

中波帯のバンドストップフィルターはバッチリでした。

でその結果はと言うと・・・

昼前の様子です。

日本は37局

私の2局

日本の17dB以上

こんな感じで、日中のHF帯SNRでは、1番という事も時々あります。

もちろん、2番や3番でも御の字ですが・・・

ただ、勘の良い方はお気づきと思いますが、

「ノイズが良く聞こえるようになっただけ」とも言えます。hi hi

2024年6月16日日曜日

SDR用中波放送帯阻止フィルター 2

作りかけのBCバンドストップフィルターですが、

コモンモードチョーク(y13マーク)を追加しました。

このチョークコイル、トーキン製でLFから100MHz辺りまでのバイファイラトランスとしても重宝しています。

裏からみるとこんな感じです。

材質(独自開発のMn-Zn, 及びNi-Zn フェライトコアだそうです)もさる事ながら、巻き方にも工夫があるのかも知れません。全部がこのような巻き方になっています。

いつか真似してみたいと思うのですが、壊すのも勿体なくてまだ試していません。

熱収縮チューブを被せてお仕舞

特性はこんな感じです。

50k~30MHz

一見するとロスが大きそうですが、リファレンス(青色の線)がスルーのコネクタなので、10MHz辺りはほとんど損失がないようです。

どうも、NanoVNAの使い方を間違えているようで、キャリブレーションが蒸発してしまうのです・・・

直径1メートルのシールドループとKiwiSDRの間に入れるとこんな感じです。

中波帯の効果はてき面です。

また、全体的にスッキリするのは、コモンモードチョークの効果かも知れません。


2024年6月14日金曜日

SDR用中波放送帯阻止フィルター

 6mのコンディションが良いですね。

さっぱり飛びませんが、見ているだけでもワクワクします。

が、ボーっと眺めているだけだと間が持たないので。

こんなものを作りながらワッチしていました。

生基板の削り代から、1Cm幅くらいの物を拾い、カッターで銅箔を剥がして、SMAコネクタに合わせた信号線と配線ランド用の線を作りました。

ほんとうなら、CNCでチャチャっと削るところですが、

ノイズ対策のため、シャック内のスイッチングレギュレータは極力封鎖中です。

どうせ暇潰しだし、部品も少ないし・・・ということで、

ボケ防止(になるかな?)も兼ねて、手作業でトライしてみました。

この後は、パターンを切り欠きながら部品を載せていきます。

最初は、入力と出力のコネクタが付いた、ただの中継コネクタ。

1段目を載せると、10uHと1500pF並列共振回路の1.3MHz阻止。

という感じで、信号ラインが通っているので、ステージ毎にNanoVNAで作用を観察・調整しながら組み立てることができました。

この点は物凄く便利でした。

1~3を載せて

BC帯域阻止フィルター状態

この後に、50MHzやFM放送阻止用の減衰極付きLPFを付けます。

悪い癖なのですが、つい、背の低い順にとか、部品の拾いやすさでコンデンサを全部・・・

みたいに載せて、最後に頭を抱えるという事が良くあります。

反省する良い機会になりました。

出来上がり、なんちゃってマルチカップラーに装着した状態です。

出力側が無駄に空いているので、コモンモードチョークでも入れてみますかね?

特性は、ほぼ狙い通りでした。

Elsieのシミュレーション

NanoVNAでの実測値

100k~100MHz

28MHzのロスが多く、SWRも少し高いです。

VHFトラップのトロイダルコアを1ターン減らすと改善しますが、50MHzの通り抜けも増えるので悩ましいところです。安全第一ですかね?

肝心の中波放送帯です。

100k~2MHz

この帯域、630mの475kHzと160mの1830kHzは通したいが、その間にある放送は阻止したい!と、かなり無理があります。

SMDコイルは調整できませんが、各コンデンサの足し引きで周波数は微調できるので、スーパーローカルの放送局がある場合は、ドンピシャで合わせることもできます。ただ、そもそもコイルのQが低いので、あまり変わらないかもしれません。頑張るとすれば、シールドでしょうか?

-50dBとか-60dBを謳った市販品や製作例を見かけますが、オーバーロード回避が目的なので、これで十分だと感じました。

ときどきラジオ放送も聞きますし。hi

―・・・―

6Mですが、E51EMEが良く見えていましたが、QSOには至りませんでした。やはり力不足(正味50Wくらい)かも知れません。

そのうち出来たら良いな~。

2024年5月29日水曜日

CA-52HB4の調整

どうやって延そうか?

パイプの切れ端を漁っていたら、少し太めと細めが見つかりました。

被せる?差し込む?、いよいよダメなら、太めのアルミ線をステンレスの針金で縛り付けようか?つまらないことを考えるのが大好きです。hi

一昨日の昼過ぎ、少し晴れ間があったので現物合わせをしてみました。

細いパイプが入りそうです。

かなりキツかったのですが、紙やすりで磨いたら差し込めました。

タッピングビスで止めて、少しサバを読み5Cmでカットしました。

そうこうしている内に、パラパラと降ってきました。

が、幸い雷雲ではなかったので、ローテーターも付けて仕舞いました。

ショートバーは未調整

シャックに戻ってNanoVNAで見ると・・・

サバとビスの分が下に外れたかも?

パターンはそれなり?

昨日の夕方は、かなり強い雨風でしたが接触不良の様子はありませんでした。

SWRは、ショートバーの調整で、全体的にもう少し下げられるかも知れません。

バランは、ノイズやパターンを見てから考えることにします。


2024年5月25日土曜日

6M用アンテナCA-52HB4の仮設

もう沖縄は梅雨に入ったようですね。

受信アンテナいじりが面白くて、送信用が手つかずになっていました。

うかうかしていると、こちらも梅雨の季節になります。

取り合えず、50MHzから始めました。

共聴用のTVマストに上げるので、ゴツイのはNGです。

広告やWebをパラパラめくっていて、コメットの4エレHB9CVに目が止まりました。

昔々、TVフィーダーでZLスペシャルを作ったことがありますが、いかにもHB9CV然としたアンテナは使ったことがありません。

ちょっと試してみたくなりました。

説明図も分かりやすく、組み立ては簡単でした。

その代わり、エレメント長やブーム位置などの調整はできません。

調整個所は、輻射器と反射器のショートバーのみです。

ローテータが間に合わなかったので仮止

SWRを確認すると、最良点は51MHz台でした。

ショートバーを動かしても、なかなか下がってきません。

日も落ちてきたので撤収となりました。

シャックに戻り、ケーブルの端で測ってみました。

51.4MHz

50.2MHz

50~53.5MHzが動作範囲で、説明書の特性図ともほぼ合っているので、これで正常なようです。

FT8以前の時代のアンテナなので、仕方がないですね。

それにしても、何とか1MHz下げたいものです。

何処をいじれば良いのかな?

MMANAにお伺いを立ててみました。

オリジナルの50.3MHz特性

修正候補

そもそも調整できるようになっていません。

最小限の手入れを試したところ、輻射器を4x2=8Cm延長すると良さそうです。

延長後の特性

FT8で使うには、オリジナルの輻射器は少し短いようです。

さて、どうやって延しましょうかね?

2024年5月20日月曜日

なんちゃってマルチカップラー ― DA-144の転用

受信機が増えてくるとアンテナが問題になります。

バンド(受信機)毎にあげたいところですが、夢のまた夢・・・

現実は、広帯域のアンテナを共用することになります。

分かりやすいのは、テレビでも良く使われる分配器(スプリッター)です。

が、二つに分けると2分の1になるので-3dB、四つに分けると4分の1で-6dB相当のロスになります。

これは辛いですね。

そこで登場するのが、某オークションにも時々出品されるマルチカップラーです。

有名なのはJRCのNAJ-XXXXシリーズですが、皆さん狙っているようで結構な値段で落札されています。

何か良い方法はないかな?とあちこち眺めていたら、面白いページに行き着きました。

The poor man's receiver Multicoupler.

https://gm1sxx.blogspot.com/2018/01/the-poor-mans-receiver-multicoupler.html

何といっても、タイトルがピッタリです。hi

この記事では、Rへの入力をGにも分けて、1入力→4出力、最大8出力にしているようです。

こういう手が有ったか!そういえば何処かで見かけたな~

さっそく某オークションを覗いて見ると、良さそうなものがありました。

イメージニクスのDA-144、1入力4出力映像分配器。

仕様では、60Hz~10MHz ±0.1dB以内、10MHz~30MHz +0.3dB~-2dB以内とのこと。

https://imagenics.co.jp/products/da-144/

送料込みで2,200円の散財となりました。

前面

背面

入力した信号は、電源オフ時はリレー経由(?)で、スルーに出てきます。

電源オン時にも、バッファー経由(?)で出てきます。

したがって、動作中は1本のアンテナに5台の受信機が繋げることになります。

NanoVNAで見てみました。

Input → Thr

Off時のスルー端子出力です。キャリブレーションエラー+変換コネクタ類の損失で、-2.23dBとなっています。

Input → Out1

30MHzで、-2.89dBになりました。0.66dBのロスがあります。

分配器のインピーダンスは75Ωなので、50Ωとのミスマッチも影響しているのかも知れません。

結果の良し悪しは分かりませんが、ゲイン補償調整で補える範囲のようです。

Out1 → Out2

出力ポート間の分離は、約30dB確保できるようです。

SWRが低いのがちょっと不思議ですが、こういう物なのでしょうか?

さっそく KiwiSDRにつないで眺めてみましたが、目視では違いが良く分かりません。

そこで、SpectrumLabへデータを渡して、8005kHzのキャリアのSNグラフを見ました。

左から、アンテナ直結、DA-144経由、自作のスプリッター(2分配器)です。

スプリッターは半分になるので、3dBのロスがあるのですが、完全にパッシブなのでSNはそれほど悪くなりません。

こうして眺めると、DA-144は僅かにノイズフロアが上がるようです。

が、電離層が変動する時間帯だったので、真夜中のほうが良かったかもしれません。

ここまでは、期待以上の性能で、大満足です。

2024年4月22日月曜日

KiwiSDR GPS mapの不思議な記号

 KiwiSDRの管理画面でGPSの設定を見ていて、

不思議な線と印に気が付きました。

普通の地図では見かけないのですが、妙に気になります。

しばらく眺めていて、ハタと気が付きました。

線は高圧送電線、□は鉄塔

シャックの北側方向を見ると・・・

右側の建物は小岩四中

北から来た送電線が、近くで東西に分岐しています。

おまけに西側には、貨物線の新金線が通っています。

どこに向けてもノイズが多いわけです。orz