2020年1月24日金曜日

受信用4分配器

FT8のデコード対決、データを見比べていると、思いがけない現象がありました。

たまにDX局と同じピリオドで送信している局を見かけますよね?
単なるヘボOP問題かと思っていましたが、どうもシステムが引き金になっているケースもあるようです。

と云うのは、
受信データの読み込みが遅いのか、解読が間に合わないのか、一つ後のシーケンスの解読結果として表示する現象に遭遇しました。
不幸にも、それをクリックしてしまうと。
少なくとも一回は、同じシーケンスで送信してしまいます。
早やく気が付けば良いのですが、頭に血が上っていると・・・・
↑ 私の勘違いでした  (2/11)

なんとか、尻尾を捕まえたいと思います。
少し効率を上げたいな~と言う事で、4分配器を作ってみました。

元ネタは、例によって3D無線クラブさんです。
https://www.ddd-daishin.co.jp/ddd/23/23-bcl-4bunpai.htm

コアは手近に有ったフェライトビーズを使いました。
巻線は日米電子で買った、0.1mmの2本撚り線です。
コアの材質か8回巻くと妙なところにホールができるようなので、5回巻きにしてみました。
この手のトランスはテスターの導通だけではちゃんと巻けたか分かりません。
面倒でもOSA103のLCメータやインピーダンスのカーブを見るようにしています。


結局これが早道のようです。

出来たのはこんな感じです。


入力と出力ポート(1)間の通過特性
各ポートとも、ばらつきは0.1dB以内に収まり、良く揃っていました。

出力ポート間(1と2)の分離特性


入力と出力ポート(1)間のSWR

例によって、TA51jr Dipole → プリセレ(7MHz) → 6分配器 → SunSDR2, RedPitaya(16bit)+PowerSDR, RedPitaya(14bit)+PowerSDR, Proficio+HDSDR
を結線しました。

ハルちゃんがいた頃の習慣で、9時に就寝。
2時過ぎに眼を覚ましたので、リモートで設定を始めました。

深夜の7メガ

日が昇ってから、14にQSYしました。
RedPitayaの14ビット版は、整合が取れていない所為か比較にならないのと、
アナログ受信機でも見ておきたいので、FT-1000MPにチェンジしました。

14はJTDXに変えてみました

上手く尻尾を掴めると良いのですが・・・







2020年1月22日水曜日

受信用2分配器の作成

その後、ラジオ代わりに聞いたり、WSPRやFT8の解読率などを見ていると、Proficioの「音」が良いのに気が付きました。

Proficoに使われているPCM3060が、元々ステレオ・オーディオ用のデバイスだという事があるのかも知れません。
昔の、トリオのトランシーバーは音が良いという説が思い出されます。
また、実際のFT8解読数も、Proficioが勝っているようです。

もう一度比べてみようかと思います。
先ずは、念のためにと分配器のバランスを調べたところ、かなりズレていました。

今となっては、どっちがどっちかは分かりませんが、結果の信頼を欠くのは間違いあれりません。

と云う訳で、先ずは2分配器を作ってみました。
元ネタは3D無線クラブさんの記事です。

原典ではフェライト・ピーズをメガネ型に接着していますが、手持ちに#43材メガネコアがあったので使ってみました。


懸案のCNCで失敗した基板の、余白を再利用です


肝心の特性は・・・


残念ながら、14メガの損失は-5.2dBでした。
半分にするので、理論上の損失は-3dBです。
2.2dBが無駄になっています。
50メガは-3.2dBで、高いほうには伸びているの航空無線などには使えそうです。

と云う訳で、14メガの感度比較用としては、2dBの損失は残念ですが、バランスは良いのでこれで分配して、仕切り直します。

2020年1月18日土曜日

CNC Gコードの疑問

やっと使えそうな基板が削れるようになりました。
ヤレヤレと思ったのも束の間のこと。

よく見ると、目的と全く違うパターンになった箇所がありました。


ステップを追ってみると・・・・

ここです

コードを生成したNCVC側のシミュレーション

実行しているbCNC側の解釈

右側のように、大きさは違うのですが、同じパターンのコードがありますが、他はOKでした。
すっかり遊ばれているような感じがします。

ソフト任せにしていたのですが、泥縄でGコードの勉強を始めました。
なかなか物になりませんね。

--- 追記 ---
ふと思いついて、別の実行ソフトのCandleに読ませてみました。


こちらは意図したとおりに解釈してくれました。
が、やっと使い慣れてきたツールからの転換も億劫です。

さてどうしたものでしょうか?





CNC 3018MAX スピンドルのビビり対策

越年したCNC遊びですが、
回転数を上げていくと、「あんたはブザーか?」と聞きたいほどの音量で鳴り出します。
回転軸だけでなく、マシン全体も振動するので、刃物は折れるし。

削っていた基板はこの有り様でした。


全体のボルトを締め直しながら、改めて眺めると、
現象は「発振」と「共振」の二つに分けられそうです。

発信源は冷却用の帽子でした。
どうも歪んでいるようです

最初は外周かと思い、回しながら鑢で削りましたが改善がありません。
どうやら重量のバランスが取れていないようです。
オーバーヒートしたら対策を考えることにして、外してしまいました。

次は、共振と云うのか、共鳴と云うのか、増幅している場所が何か所かありました。

一番大きいのは、スピンドルを上下するZ軸の、左右のシャフトでした。
ここは一体化されていたので、組み立て時に良く見なかったのですが
シャフトが微妙に短く、かつ、底部の嵌め込みとの間に遊びがあります。


底からシャフト(中にネジが切ってある)とボルトで止めていますが、良く締まっていないようです。


頑張って締め込むと、薄くなっている部分がスッポ抜けそうな感じです。
結局、長めボルトとワッシャーで外側から締め上げてみました。


外周との遊びは未解決ですが、共振は止まったので、しばらく様子を見ます。

二番目は、左右を移動するX軸のシャフトと駆動軸です。
いつも鳴っている訳ではなく、端から端まで移動して行くと、所々で共振するようです。
また、バックラッシュの原因にもなっている、駆動ネジとナットとの遊びも、所々のツボに嵌まると共振します。
ここは、音は煩いのですが、振動するほどでは有りません。


紙エポですが、なんとかバリも無く削れるようになりました。


ボルトを締め直して様子見です。

2020年1月14日火曜日

SunSDR2 Proのデコード対決

一週間ほど前、某オークションでSunSDR2 ProというSDRトランシーバをポチッてしまいました。
あちこちで受信性能が素晴らしいという評判を聞いて、機会があれば触ってみたいと思っていました。
LANでつないで、リモートでフルコントロールできるのも理由です。

しばらく受信してみましたが、なかなか良い感じです。
SDRトランシーバとしての完成度は、RedPitayaとは雲泥の差です。
(比べては失礼ですかね。hi)

一方、受信機としての基本性能に関しては、16bitのADC同士なのでビックリするほどの差は感じられませんでした。

少し定量的に比べたいと思い、FT8のデコード数を数えてみました。
ただ、RedPitayaはフロントエンドがLPFだけです。
7MHzではあまりに気の毒なので、プリセレクターを入れてから分配することにしました。

バーチカルアンテナ → プリセレ → 2分配 → 各受信機 という構成です。

SDR置き場
(墓場にならないようにしないと・・・)

プリセレは Clansman SURF 25Wという、イギリス軍のおさがりです。

質感は素晴らしいです
原価は高いのでしょうね

耐電力は25W(AMでとの説も・・・)

こんな感じでスタートしました


競争条件が揃っているせいでしょうか、結果は瓜二つでした。


フィルターが少し広かったようで、SunSDR2が10個くらい多かったのですが、誤差の範囲でしょう。

で、そう言えばしばらく前のMultusSDRのメーリングリストに、
「KX3,KX2,IC-7300を比較したところ、受信性能はPROFICIOが一番だった。」という話が有ったのを思い出しました。
内輪のMLなので、話半分に読んでいましたが、物は試しと引っ張り出してみました。

まだケースを作っていないため、鮟鱇の吊るし切りの風情です・・・

こちらはダイレクトサンプリングではない、ダイレクトコンバージョンのI/Q式ですが、サウンドカード用のADCが基板上にあるので、PCとはUSBケーブル1本で接続できるのが今風です。

また、表面実装のインダクタですが、各バンド用のBPFを持っています。
https://www.multus-sdr.com/index.php?rt=product/product&product_id=123


で、14メガで10分間受信して解読数を数えたところ、驚いたことに。
462対462の同点で、引き分けでした。


各ピリオド毎にみると、勝ったり負けたりを繰り返しています。
最後に、同点にするあたり、神様も粋なことをするものです。

ただ、一つ一つ見て行くと、気になることがあります。
しばらく遊べそうです。





2020年1月11日土曜日

3B8CW on 10M

新年おめでとうございます。
松の内は過ぎてしまいましたが・・・

CNC遊びは、スピンドル(主軸)の強烈な共振?寄生振動?に悩まされて越年です。
気分転換にと思い、しばらくぶりに28メガを覗いたら、3B8CWがよく見えていました。

10mでは久しぶりのアフリカです。
余り混んでいない頃から呼んだのですが、手応えがありません。

そのうち、やっと順番が回ってきました。


レポートは衝撃の-22dB!

どうなることかと思いましたが、73が貰えました。ヤレヤレ・・・

それにしても??? 
シャックに行って確かめたら・・・
RTTY Roundupに5wのQRPで参加したのですが、そのままでした。orz

しかし、改めて眺めると、ビッグガンというのは大したものですね。
どこで応答があったか?なんて、小さいことは気にならないようで、
途切れることなく、豪勢にぶっ放しておられました。
景気の良いことです。

今年もよろしくお願いいたします。