2022年11月16日水曜日

中華RX用プリアンプ - トランジスタ交換

このところ楽しんでいるパチモンのプリアンプ。
これまた怪しい2SC5551Aに交換してみました。
取り外したトランジスタとのツーショットです。
左:2SC5551A     右:取り外したTR
明らかに違います。

足を付けてトランジスタ・チェッカーで見ると・・・・
取り外したTR
たしかにゲインはありました。
これから付ける2SC5551A
2SC5551AのhFEとVbeはデータシートと合っています。
で付け替えると・・・
良いね~!
なお、バイアスは50mAにセットしました。
NanoVNA Saverを立ち上げて
TR交換後の1号機と2号機
入力側の位相はぴったり重なりました。同じトランジスタのようです。
2号機のゲインが少し小さいですが、出力側のアッテネータの違いかもしれません。
少し暖かくなるので、気休めかも知れませんが、ケース下面と接触するように、クールスタッフを丸めて貼り付けました。
行き掛けの駄賃です
でケースにいれる前後です。
コアとケースの干渉?
高いバンドで使うなら、余裕のあるケースにするか、配置を見直す必要がありそうです。
急なピンポンで、12.5Vで付けっ放しのまましばらく放置したら、少し熱くなってました。
フル稼働だから仕方ないですね。
8Vで安定化したACアダプターが有ったので、電圧を低くしてみました。
これ(8V)でも良いですね。
と言うわけで、もし外れを引いてしまったら、トランジスタを交換するのもアリという結果でした。
なお、IMDは全く同じでした。
というか、測り方が今一つ納得できていません。hi

2022年11月15日火曜日

South Jakarta FT8に参加しました

先週末のデジタルモードのコンテストは、South Jakarta FT8 とWAE DC RTTYが重なりました。

QTC交換がおもしろいWAE DCですが、今年は気が乗らなくて欠席しました。

正直なところ、ウクライナ局不在のRTTYコンテストはつまらないですね。

加えて、ヨーロッパ最大のアマチュア無線団体を自尊するDARCが、ウクライナをめぐる状況を投票で無視する事にしたらしいのも、感心できません。

https://www.darc.de/der-club/referate/conteste/detailansichtrc/news/einladung-zum-wae-cw-contest/

と言うわけで、今年は南ジャカルタFT8に参加してみました。

が、トイレに起きたついでにポツポツとクリックしていたら、ロシアの局にも呼ばれてQSOして仕舞いました。hi

彼らも災難ですね。

この後は、未交信のYB 3局とQSO、水色が消えたところで二度寝となりました。


2022年11月14日月曜日

中華RX用プリアンプ - IMDの確認

 私の場合、運用の99%がHF帯なので、周波数は30MHzまで伸びていれば十分です。

そういう意味では、中波放送やスカイツリーからの強信号によるスプリアス(良く言うオバケ)の方が心配です。

TRを交換する前に、IMDを見ておきたいと思いました。

道具立てはこんな感じです。

2信号発生器はRedPitayaのOscilloscope & Generatorで 1.790MHzと1.810MHzを発生させました。

設定が拙いのか、残念ながら、信号はかなり汚いです。

全体をつないでから、歪み始めるまでプリアンプへの入力を増やしていきました。

RedPitayaの出力を0.001Vに設定し、可変ATTを5dBにしたところから歪みはじめました。

このときのitnySAのレベルは-60.25dBmでした。

もう1目盛戻して、-61.25dBmにすると歪はスッと消えました。

ダラダラと変化すると思っていたので、意外でした。

途中経過はこんな感じです。

-・・・-

と書いて、一旦アップしたのですが、間違っていました。

プリアンプ入力1dBの差は、プリアンプ出力では約15dBの差になります。

どうも、プリアンプではなくtinySAの入力部の特性(歪)を見ていたようです。

プリアンプとtinySAの間に30dBのアッテネータを入れて仕切り直しです。

構成はこんな感じです。

RedPitaya  ch1:1790kHz /ch2:1810kHz

合成器

可変ATT 

プリアンプ

ATT 30dB

tinySA


RedPitaya 0.015V,  VATT 2dB 

かなり微妙なところでスイッチが入るようです。

ATT 2 dBだと1号機は歪みますが、2号機は持ち堪えましたる。

もう一目盛り

RedPitaya 0.015V,  VATT 1dB 

RP:0.015V VATT 2dB 

プリアンプ入力:-28.75dBm (-58.75dB)

青:電源オフでプリアンプがスルーの状態

ピンク:1号機

緑:2号機

        基本波          ゲイン    3次                 5次              7次           

amp  1790/1810                  1770/1830           1750/1850        1730/1870

--- ------------------ ------   -----------------  ---------------   ---------------   

#1:   0 (-43.25)        15.5    -18.0 (-61.25)     -34.0 (-77.25)    -33.0 (-76.25)

#2:   0 (-44.25)        14.5    -18.0 (-62.25)     -33.0 (-77.25)    -33.5 (-77.75)


ここまでは、耳で聴くことなくtinySAの画面だけを見てきました。

が、受信機というからには、やはり聴いてみなくては?と思いました。

これまた中華パチモンのドングルとSDRunoで聞いてみました。

RedPitayaのツー・トーンはやはり汚かったです hi

でも、増幅前から歪んでいるような・・・受信機でしょうか?

今まで、リニアアンプ(直線増幅器)の歪などは、PSK31の無変調信号(2トーン波形)とIMDメーターで手軽に見ていました。

基本的に無茶はしなかった訳です。

が、今回は敢えて歪むような強信号でドライブしてみたところ、いろいろな気づきがありました。

面白いものですね。

2022年11月12日土曜日

中華RX用プリアンプ - 2号機到着

 追加でボチッた中華受信用プリアンプ

2~3日前に2台目(以下、2号機)が到着しました。

宿題が終わったので、様子を見てみました。

2号機、30dBのATTが入っています


2号機 - 素晴らしい!

1号機の「HFならこれで良いかも」のパターンとは全く違いました。


1号機 - HFは十分

NanoVNA Saverを立ち上げてプロットを比較すると・・・

青:1号機 茶:2号機

見事なくらい差が付きました。

何処でこんなに差がつくのだろう?

取り出して並べてみました。

左:1号機、右:2号機

トランジスタはやはり削られていて判読できませんでした。

パッケージの規格は同じようですが、#2の方が気持ち大きいかな?という感じです。

あとは、D1やL3など品番や値は同じですが、異なるメーカーのようです。

気になっていたトランスは、どちらもバイファイラ10回で、ツイスト無しです。

#2の特性を見ると、ツイストの有無は決定打にはならないようです。

実は、同じ日にポチっていた自称2SC5551が届きました。

後で、取り換えてみたいと思います。


2022年11月11日金曜日

--- South Jakarta FT8 [11/12 1700~11/13 1700 JST] ---

South Jakarta FT8 DX Contest 

 

ORARIの南ジャカルタ支部から、FT8コンテストのご案内が届きました。

名称:South Jakarta FT8 DX Contest 

日時:2022年11月12日 08:00 - 13日08:00 UTC

            (2022年11月12日 17:00 - 13日17:00 JST)

交信相手:JAを含む全世界の局

バンド:40M (7.080 - 7.090 MHz)

モード:FT8

ナンバー: Grid Locator

※設定は "WW Digi Contest"を使用する

部門:シングルオペレーター

ポイント

 ・自国とのQSO: 5点

 ・同じ大陸の他の国とのQSO: 10点

 ・異なる大陸の他の国とのQSO:10点

 ・YB局とのQSO:15点

 ・チャレンジポイント: 7AØCとのQSO: 50点

マルチ:

 ・エンティティ毎に 1

 ・プリフィックス毎に 1

ログ:カブリロ形式のみ受付

提出:Webのリンクから行う

締切:2022年11月20日

ルール詳細:https://sjdxcontest.com/rules/ft8

2022年11月1日火曜日

中華RX用プリアンプ

受信用のプリアンプなど見ていたのを、AIに嗅ぎ付けられました。

で、まんまと物欲を刺激されてこんなものをポチって仕舞いました。

ストアの対応も丁寧で、10日ほどで届きました。

早速、蓋を開けて見ると・・・

(某国製の機械は、通電前の目視点検が必須です)


何だか、何処かで見たような基板です???

それに、こう言っては何ですが、リレーの使い方などは、明らかに文化が違います。

記憶をたどって、ここに行き着きました。

https://hamparts.shop/rx-small-preamp-with-2sc5551-in-box.html

ホームページに掲載されている写真を見ると、基板は瓜二つです。

目につく違いは、BY版のトランスがツイストされていない事くらいです。

が、2SC5551である筈のトランジスタ、マークが良く見えません。

アルコールで拭いてみましたが・・・・

削られているようです

何でわざわざ削ったのでしょうね???

「2SC5551で無いことを知られたくなかった?」

   →   そんなデリカシーは無いでしょうね。

「安くて良いデバイスを知られたくない?」

   →   彼らなりのトレードシークレットでしょうか。

校舎だったら(最近のMS IMEひどくないですか?)

後者だったら嬉しいので、ザックリと特性を見てみました。

10kHzから150MHzを見ています。

30dBのアッテネータが入っています

目的のHF帯です。

ゲインを頑張り過ぎのような気も

下端の様子です。

下限は800kHz辺り

なお、電源は12.5Vのバッテリー、バイアス測定用端子での電流は53.8mAでした。

回路や基板はQRO.czを完コピしているようです。


https://hamparts.shop/blog/rx-small-preamp-2sc


電源オフでスルーになるのは、良いですね!

IMDの特性は分かりませんが、余りに酷いようだったら、素性の知れたトランジスタ(入手出来たら2SC5551)に取り替える手があります。

知財権等のモヤモヤはありますが、基板やケースの質感も良いので、つい追加を一つポチってしまいました。hi

--- 11/2 追記 ---

オリジナルて使われている2SC5551AEですが、

Dで始まる大手の販売サイトでONSEMIの正規品を扱っています。

価格は見積もり依頼を出すようにとの事、10個で尋ねたところ、最低ロットは1000個で、値段は617ドルの返事がきました。

単価は、消費税を入れて約100円/個とお手頃なのですが、1000個も要らないですね。hi