2020年10月28日水曜日

160m STL その後

17~18日のJARTS RTTY以降、ログの受付に追いたてられていました。

やっと洪水が収まり、締め切りまでの嵐の前の静けさという感じです。

拙い英語でのメールの遣り取りは、グッタリと疲れます。

JA各局のコメントにも返信したいのですが、よく言う「既読スルー」状態になっています。 vy sri


そんなわけで、今日は気分転換にしばらく放り出していたSTLを弄ってみました。


懸案だったへなちょこ釣り竿の代わりに、ホーペックさんから7MHz用キュビカルクワッドのスプレッダーを1本調達していました。

送料込みで約5万円の、巨額投資でした。

エレメントも、8DSFA Liteでしたが、某フリマで入手した韓国製の10D-2V相当のコルゲート同軸に換えました。


しかし、以前の8Dと同様、たかだか50Wでアークが飛んでしまい、二進も三進もいかない状況でした。

こんなところにも放電痕が・・・


この2週間ほど頭を冷やして見ると、少しでもループ長を長くすることに囚われていたようです。

基本に帰って、絶縁の確保に徹して様子を見たいと思います。

こんな感じにしてみました。

白いジャンパーの形(例えばコイル状に)や場所を変えると、3~5kHz動きます。

オマケに、リンク用のループを弄っていたら三角形になって仕舞いました。


何やら山の麓に鳥居があるようです。hi hi


全景はこんな感じです。

HL製のコルゲート同軸、アンドリューとはフィラーの材質が異なり、かなり重いです。




気になるSWRは、良い感じです。

このあと、控えめに10WのFT8でCQを出したところ、JA1OVD 岸さんからコールを頂き、念願のQSOができました。(嬉しさのあまりキャプチャーを忘れてしまいました)

岸さん、どうもありがとうございました。


その後、数局のJAとQSOしていただき、国内QSOには充分使えるとの手ごたえが得られました。

久しぶりに、美味い晩酌でした。


2020年10月16日金曜日

LF帯(136kHz)受信中

RTTYスキマー用に始めたMiniWhipアンテナですが、

つい野次馬根性が出てしまい、この数日はLF帯とMF帯(474.2kHz)を"聞いて"ではなく"見て"いました。

最初はSDR PlayのRSP1をパクった中華バチもんを使っていました。

4千円ほどの安物にしては良く見えるので喜んでいました。

が、Sun SDR2に代えると軽く3dBほどもSNが上がり、ちょっと見直しました。hi


と云うわけで、ダイアルを136kHzに据えて、

FST4W-1800の30分ビーコンモードと、在来のWSPR(2分)ビーコンを並行して受信中です。

FST4W-1800(左)  WSPR(右)

PSK Reporterを見ると開発者のK9ANもOnLineでした。

早くもv2.4.0のテストをしているようです


在来のWSPR

思いのほかの賑わい

一時は雪崩を打って移行か?と思いましたが、また戻ってきているようです。

FST4Wは、T/Rシーケンスの長さなど選択肢が多く分かり難いのは事実です。

普及の足を引っ張らないと良いのですが・・・・


というわけで、明朝9時のJARTSのスタートまで、この態勢で受信しています。

ライセンスとお暇のある方は、ぜひ試してみてください。

ひょっとしたら、近場ならワイアレスマイクレベルでもOKかも知れません。

法律や規格が分からないのですが、

630m帯、半径200メートルが何たらとか言われるアマチュア無線より、玩具のほうが実用的だったりして・・・・ hi hi



2020年10月15日木曜日

今週末はJARTS WW RTTY Contest

de 7L4IOU

早いもので、今週末はJARTS WW RTTYの開催となります。



2020年のルールでは、バンドプラン違反について以下のように明確化しました。

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バンド:3.5, 7, 14, 21, 28MHz

※バンドプランを遵守すること。

※国際ビーコン周波数 14100kHz +/- 1kHzは、コンテスト運用に使用しないこと。

※上記に違反する交信は無効とする。また、上記に違反する10分間以上ランニン

グ、もしくは10QSO以上の交信を行った局は失格とする。

(バンドプランから逸脱した交信は無効とする。)

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従来、3.535~3.575MHz、7.045~7.100MHzなどJA同士のQSO禁止区分でのQSOは

無効とし、「ついウッカリ」を超えると思われる局には、個別にご注意を喚起してきました。

電波法の遵守は言うまでもありませんが、JARTSコンテスト委員会として、正直者が損をしないような「公正の確保」も大変重要と考えての改訂です。

今年は、10以上の違反QSOや、14,100kHz ±1kHzでの10分間以上のランニングは、機械的に失格となりますので、くれぐれもご注意ください。


コンディションは少し下がり気味ですが、宇宙天気 <http://swnews.jp/>は、週末にかけて「概して静穏」のようです。 http://swnews.jp

奮ってご参加ください。

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名 称:JARTS WW RTTY CONTEST

日 時:10月17日 09:00 ~19日08:59 JST

周波数:3.5~28MHz 

※バンドプラン遵守すること。

※国際ビーコン周波数 14100kHz +/- 1kHzは、コンテスト運用に使用しないこと。

※上記に違反する交信は無効とする。また、上記に違反する10分間以上のランニ

ング、もしくは10QSO以上の交信を行った局は失格となる。

モード:RTTY

交信相手:JA局を含む全世界の局

部 門

 SOHP: シングルOP,オールバンド,ハイパワー (出力制限無し)

 SOLP: シングルOP,オールバンド,ローパワー (出力100W以下)

 MO:マルチOP,オールバンド (マルチTX可,出力制限無し)

 ※すべての部門でDXクラスタを使用できる.

ナンバー:

・シングルOP局は,RST+オペレータの年齢 (YLは00も可)

・マルチOP局は,RST+使用するコールサインの免許人の年齢 (クラブ局の場合

は99)

ロ グ:キャブリロ形式のログを電子メールに添付して送信する.

・ログのファイル名は参加したコールサイン+拡張子とする. [例,JA1YCQ.

cbr]

・メールの表題には参加したコールサインを入れる. [例,Subject: JA1YCQ]

・運用周波数をkHz単位で記載していないログは,表彰の対象とならない. 

アドレス: log@jarts.jp

締 切:10月31日(必着)

※ログ提出の3日後に,ホームページのログ提出局リスト(Submitted Logs 

2020)にコールサインが掲載されるので確認すること.

主催者ホームページ: http://www.jarts.jp/


2020年10月14日水曜日

MiniWhip用バイアス・ティーの検討-2

 バイアス・ティーを見直したミニホイップですが、

どうしてもノイズが残って「使い物になるのかな?」と心配でした。

まずは、電圧を上げるための放熱です。

クールスタッフを貼り付けました

ペットボトル内の対流が、あまり期待できないのですが、当座できるのはこんなところです。

久しぶりの点検がてら、ルーフタワーのステーに引っ掛けました。


シャックに戻って、供給電圧をいじっている内、電源がかなりノイズっぽいのに気が付きました。

菊水の古い実験用電源です

バイアスTもどきは、直下型プリアンプなどのためいくつか作っていました。


その中に、LM317で電圧を可変できるのがあったことを思い出しました。

コアの下の白い□がボリューム

例によって、鮟鱇の吊るし切り方式ですが(そろそろ鮟鱇が美味い季節ですね・・・)

VHF用の小さいガルバニックアイソレータをBN-202-73に交換し、

RFCを緑コアに取り替えました。

これに、昔のトランス式ACDCコンバータから12V(無負荷時は約20V)を供給しました。


菊水をキャプチャーし忘れたのですが、改造後にアンテナと電源を交互に切り離した様子です。

電源からのノイズ混入はなくなったようです


物は試しと、630mと2200mをモニターしてみました。




WSPR NetやRBNに上がるレポートを見ると、まだまだ足元にも及びませんが何とか見えるようになりました。

また、けさの160mは賑わってましたね。

残念ながら、MiniWhipではR5AJくらいしか見えませんでした。



2020年10月12日月曜日

MiniWhip用バイアス・ティーの検討

週末のMakrothen RTTYにチョッカイを出してましたが、ぱっとしないコンディションでしたね。

ACAGに流れたのでしょうか? JAは1局だけでした。

結果、今回はのメインは受信用のアンテナでした。


と云うのは、スキマー用にナガラの5バンド・トラップ・バーチカルを使っていました。

が、下手にとったステーが仇になったようで、すっかり調子が悪くなりました。

そこで、代わりにならないかと思い、一度見放したミニホイップを

引っ張り出しました。

元ネタはこちらです

http://www.pa3fwm.nl/projects/miniwhip/

オランダのTwente大学の、WebSDRで使っているとの事。

こんなに見えるなら云うことはありません。

回路もシンプルです




が実際には、なかなか上手くいきませんでした。

騙されたつもりで、eBayで中華製の偽物PA0RDTも買ってみたのですが、やはりダメ。

と云う訳で、放っぽり出していたのでした。 2~3年前の話です。


さて、この初夏、50MHzの八木を作るためのバランをいじっていて思ったのは、

チョーク(RFC)やコモンモードフィルターが、実に難しいことです。

例えば、コイルのQに拘っても、実際の配線が50オームになることは無いので、絵にかいた餅に終わる事も良くあります。

そのために、CMCテスターのようなツールが工夫されたようです。

が、使い方がかなり難しくて、万事が面倒くさがりの私にはちょっと無理です。

何か安直な方法がないかと思案していました。

解説を斜め読みすると、自由空間のインピーダンス 377Ωでの効き方がミソのようです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%80%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9


だったら、1:9のトランスを対向させて、

50:450 <--> [DUT] <--> 450:50

の通過特性を見れば、当たらずも遠からずでは?と思いつきました。


で、こんなものを作っていたのでした。

中華ミニホイップに付属のバイアスTを挟んでいます


特性はというと・・・

RFCの自己共振周波数で鋭く減衰していますが、上も下もダダ洩れですね。


トランスが今一つで、20MHz辺りから怪しくなりますが、ツボは外してない(考え方は大体合っている)ようです。

調子に乗って手元のものを幾つか当たってみました。

9.52mHのチョーク



面白かったのは、ハニカム巻の古い1000uHです。


先人の知恵ですね!

たぶんFT50-43のはず


低い方が今一つ

某オークションでおもしろいコアをみつけました。

きっとこんな用途の材質だと思うのですが、コイルとして見ると恐ろしくQが低いのです。

0.6mmくらいのエナメル線を巻いて、高い方を(こちらはQが高くなる)フェライトの芯でカバーしてみました。


良い感じです


アンテナ側も同じように替えてみました。


ペットボトルに押し込んで


釣り竿の先に括りつけました。


RedPitayaのRTTYスキマーに繋いだ結果は・・・


トータルの解読数は407で、意外に善戦してくれたようです。

何方かというと、低い方が少しだけ得意なようです。

供給している電圧は、約8Vです。

12Vくらいまで上げた方が感度もIMDも良くなるのですが、熱っちっちになります。

放熱が宿題です。

週末のJARTSまでに、ルーフタワーのステーにでも括り付けたいと思います。


2020年10月1日木曜日

噂のWSJT-X 2.3.0 rc1 (新モードFST4とFST4W)の公開

新モードFST4とFST4Wで関心が集まっていた、WSJT-Xの2.3の rc版が公開されました。

4-GFSK変調を使用したモードで、幾つかのサブモードがありますが、ほぼ理論上の限界に近づいているようです。

クイックスタートガイド

https://physics.princeton.edu/pulsar/K1JT/FST4_Quick_Start_jp.pdf

 

特に1800秒(30分)モードは凄いですね。

時間はかかりますが、-43dBとのこと。

160mのW西海岸は、ホイップでもできそうです。


さっそくインストールしてみましたが、

運用周波数は、136kHZ, 474kHz, 1.8MHzのローバンドしか設定されていないようです。

160mはアンテナがありません。orz


出来れば、80mでも使ってみたいものですね。

頭の体操をしてみました。



3570から3580の10kHzに、三つのQSOモードと二つのビーコンモードが共存できそうですが、如何でしょうか?