2024年5月29日水曜日

CA-52HB4の調整

どうやって延そうか?

パイプの切れ端を漁っていたら、少し太めと細めが見つかりました。

被せる?差し込む?、いよいよダメなら、太めのアルミ線をステンレスの針金で縛り付けようか?つまらないことを考えるのが大好きです。hi

一昨日の昼過ぎ、少し晴れ間があったので現物合わせをしてみました。

細いパイプが入りそうです。

かなりキツかったのですが、紙やすりで磨いたら差し込めました。

タッピングビスで止めて、少しサバを読み5Cmでカットしました。

そうこうしている内に、パラパラと降ってきました。

が、幸い雷雲ではなかったので、ローテーターも付けて仕舞いました。

ショートバーは未調整

シャックに戻ってNanoVNAで見ると・・・

サバとビスの分が下に外れたかも?

パターンはそれなり?

昨日の夕方は、かなり強い雨風でしたが接触不良の様子はありませんでした。

SWRは、ショートバーの調整で、全体的にもう少し下げられるかも知れません。

バランは、ノイズやパターンを見てから考えることにします。


2024年5月25日土曜日

6M用アンテナCA-52HB4の仮設

もう沖縄は梅雨に入ったようですね。

受信アンテナいじりが面白くて、送信用が手つかずになっていました。

うかうかしていると、こちらも梅雨の季節になります。

取り合えず、50MHzから始めました。

共聴用のTVマストに上げるので、ゴツイのはNGです。

広告やWebをパラパラめくっていて、コメットの4エレHB9CVに目が止まりました。

昔々、TVフィーダーでZLスペシャルを作ったことがありますが、いかにもHB9CV然としたアンテナは使ったことがありません。

ちょっと試してみたくなりました。

説明図も分かりやすく、組み立ては簡単でした。

その代わり、エレメント長やブーム位置などの調整はできません。

調整個所は、輻射器と反射器のショートバーのみです。

ローテータが間に合わなかったので仮止

SWRを確認すると、最良点は51MHz台でした。

ショートバーを動かしても、なかなか下がってきません。

日も落ちてきたので撤収となりました。

シャックに戻り、ケーブルの端で測ってみました。

51.4MHz

50.2MHz

50~53.5MHzが動作範囲で、説明書の特性図ともほぼ合っているので、これで正常なようです。

FT8以前の時代のアンテナなので、仕方がないですね。

それにしても、何とか1MHz下げたいものです。

何処をいじれば良いのかな?

MMANAにお伺いを立ててみました。

オリジナルの50.3MHz特性

修正候補

そもそも調整できるようになっていません。

最小限の手入れを試したところ、輻射器を4x2=8Cm延長すると良さそうです。

延長後の特性

FT8で使うには、オリジナルの輻射器は少し短いようです。

さて、どうやって延しましょうかね?

2024年5月20日月曜日

なんちゃってマルチカップラー ― DA-144の転用

受信機が増えてくるとアンテナが問題になります。

バンド(受信機)毎にあげたいところですが、夢のまた夢・・・

現実は、広帯域のアンテナを共用することになります。

分かりやすいのは、テレビでも良く使われる分配器(スプリッター)です。

が、二つに分けると2分の1になるので-3dB、四つに分けると4分の1で-6dB相当のロスになります。

これは辛いですね。

そこで登場するのが、某オークションにも時々出品されるマルチカップラーです。

有名なのはJRCのNAJ-XXXXシリーズですが、皆さん狙っているようで結構な値段で落札されています。

何か良い方法はないかな?とあちこち眺めていたら、面白いページに行き着きました。

The poor man's receiver Multicoupler.

https://gm1sxx.blogspot.com/2018/01/the-poor-mans-receiver-multicoupler.html

何といっても、タイトルがピッタリです。hi

この記事では、Rへの入力をGにも分けて、1入力→4出力、最大8出力にしているようです。

こういう手が有ったか!そういえば何処かで見かけたな~

さっそく某オークションを覗いて見ると、良さそうなものがありました。

イメージニクスのDA-144、1入力4出力映像分配器。

仕様では、60Hz~10MHz ±0.1dB以内、10MHz~30MHz +0.3dB~-2dB以内とのこと。

https://imagenics.co.jp/products/da-144/

送料込みで2,200円の散財となりました。

前面

背面

入力した信号は、電源オフ時はリレー経由(?)で、スルーに出てきます。

電源オン時にも、バッファー経由(?)で出てきます。

したがって、動作中は1本のアンテナに5台の受信機が繋げることになります。

NanoVNAで見てみました。

Input → Thr

Off時のスルー端子出力です。キャリブレーションエラー+変換コネクタ類の損失で、-2.23dBとなっています。

Input → Out1

30MHzで、-2.89dBになりました。0.66dBのロスがあります。

分配器のインピーダンスは75Ωなので、50Ωとのミスマッチも影響しているのかも知れません。

結果の良し悪しは分かりませんが、ゲイン補償調整で補える範囲のようです。

Out1 → Out2

出力ポート間の分離は、約30dB確保できるようです。

SWRが低いのがちょっと不思議ですが、こういう物なのでしょうか?

さっそく KiwiSDRにつないで眺めてみましたが、目視では違いが良く分かりません。

そこで、SpectrumLabへデータを渡して、8005kHzのキャリアのSNグラフを見ました。

左から、アンテナ直結、DA-144経由、自作のスプリッター(2分配器)です。

スプリッターは半分になるので、3dBのロスがあるのですが、完全にパッシブなのでSNはそれほど悪くなりません。

こうして眺めると、DA-144は僅かにノイズフロアが上がるようです。

が、電離層が変動する時間帯だったので、真夜中のほうが良かったかもしれません。

ここまでは、期待以上の性能で、大満足です。