2024年2月17日土曜日

1575kHzのVOA

 アンテナの一時撤去ですが、送信用のアンテナとルーフタワーを運びおろしました。

来週の月曜から工事を始めるとのこと、この二日でシャック脇の受信用アンテナを撤去しないといけません。

でふと思い出したのが、2022年9月13日にアップした、1575kHz AFN、本当に3局?へのコメントで頂いた

「タイのVOA.とサランラムラジオが同じ送信器1000KWで出ているそうです」

とのお題です。

確かにそれらしい信号があるのは気が付いていました。

先ずは、ドップラーグラムの推移ですが、これはダイアルを1574 kHz USBに合わせて、1000Hz ±7Hzを見ています。

公称1575kHzで放送しているAM局の搬送波をと言うことになります。

どの局が正しいかは分かりませんが、4Hzくらいに散らばっています。

電離層の変化による複数の反射やドップラーシフトが見えます。

アンテナは1575kHzに合わせたフェライトループ、受信機はMSI SDR(パチモンRSP1)です。

夜19時30分から21時15分

999.0の断続しているのがVOAのようです。

1000.0、1000.7、1001.0の3局がAFN。

これ以外が国内の局とローカル・ノイズではないかと想像しています。

夜23時45分から翌日01時30分

24時30分から45分にかけて国内局?が停波しました。

深夜01時45分から03時15分

2時ころから前線の通過でしょうか? ノイズが多かったです。

VOAが03時(18z)ちょうどに停波しました。

ここまでがドップラーグラムのキャプチャーですが、

深夜、2時過ぎに目を覚ましたので、スモールループ(0.65Mφ)+2N5109x2+Hermes Lite 2 で聞いてみました。

確かに、東南アジア系のアナウンスが混じって聞こえました。

ふだんはキャリアにばかり目が行って、プログラムを聞くことが無いため良く聴き取れませんでした。

所々ですが、動画に記録してみました。

百聞は一見に如かずとか、興味のある方は聴いてみてください。

時刻はドップラーグラムの右下に小さくUTCで記録されています。







VOA停波後の様子



もし、何かお気づきになりましたら、教えていただけると嬉しいです。



2024年2月13日火曜日

CQ WPX RTTY

先週末は、RTTY界の春祭り(かな?)、CQ WPX RTTYでした。

しばらくQRTになるので、ちょっとだけ参加してみました。


Contest: CQWPXRTTY

 Band     QSOs     Pts  WPX  Pt/Q

     7       7      18    7   2.6

    14       2       3    2   1.5

    21      23      67   16   2.9

    28      43     115   36   2.7

 Total      75     203   61   2.7

Score: 12,383


「たったの75QSOですか!」と言われそうですが、正味4WほどのQRP運用でした。

使用したトランシーバはHermes Lite 2 です。

http://www.hermeslite.com/

送受信のバランスも良く、価格もリーズナブルだと思います。HF帯SDRの入門機としてお勧めできます。

春節休暇中ですが、在庫有りのようです。

https://www.makerfabs.com/hermes-lite-2.html

もちろん、免許もTSSの保証でスムーズに降りました。

話がそれますが、TSSの保証業務終了はアマチュア無線にとって災難ですね。


という訳で、交信いただいた皆さんには、ただただ感謝するばかりです。

QRP参加の訳は、純粋な興味が半分。

残り半分は、スキマーやドップラーグラムの受信機類を止めたくなかった(めんどくさかった?)のです。

4Wなら、もろに飛び込んでも壊れることはまず無いので。

アンテナは直径0.65Mのスモールループ(2N5109 x2)、受信機はRedPitaya 16です。

で、そのスキマーですが、補足したCQ局とすべてQSO出来たら・・・という、究極のタラレバをやってみました。

自分がアップしたスキマーのデータをPSK ReporterからADIF形式ダウンロードし、

WPX RTTY標準のCABRILLOに変換して、SH5で分析したものです。

なお、PSK Reppterから帰ってきたのは6,353件(CQ)ですが、スキマーのログでは11,965件になっていました。

差は、短い間隔での複数解読や明らかなエラーなどで弾かれた物のようです。

Main


補足数は6,353件、重複は4,778件、正味は1,575件。

エンティティは91でした。

アレっ、自分のロケーター間違えてますね。お恥ずかしい orz


Summary

21MHzが稼ぎ頭でした。7MHzも健闘していますね。

14MHzはノイズが多く今一つでした。アンテナの所為かもしれません。


Log

レートのビークは、土曜の夕方でした。

ほとんどDupeですが、なかなかの壮観です。


Callsigns


ユニークコールは930件でした。が、よく見ると

YE1G, YE1GX, YE1GXQのような誤解読がかなりあります。

JARTSに届く本物のログにも同じ傾向がありました。

ただ、あくまでも照合可能な「誤り」であり、「水増し」や「架空」はありませんでした。


Rates

10分間のピークは、ハイバンドで北米がオープンした日曜の朝9時半頃。

1時間のピークは、ハイバンドでEUがオープンした土曜の18時台でした。


Qs by minute


Qs per station

5バンドで見えていたのは、21局でした。


PCの負荷

今回使用したi5ノートPCのモニター

はじめてスキマーを動かしたとき、面白いと思ったのが信号の数でCPUの負荷が大きく変動することです。

以前使用していたWindows 7時代のPCがダウンしてしまい、1月半ばに某オクでWindows 10時代のノートPCを入手していました。

昔はインストールも楽しかったのですが、だんだん億劫になって延し延しにしていました。

で、開始直前に慌ててスキマーを入れていたのです。(その時に、グリッドを間違えたようです)

最初の設定で、バンド幅(解読範囲)を狭くしてしまったので、スタート直後のCPU温度(ピンク)が低めです。後で気が付いて、何度か調整して広げたので温度が上がっています。

深夜は気温の低下もありますが、信号が少なくなって負荷(緑)が下がり、温度も下がっています。

ハイバンドの北米オープンと共に、負荷と温度が急上昇しました。

なお、電源の設定でCPUのマックスを99%にしています。100%にするとオーバークロックが機能するらしく、冷やし切れなくなる場合があります。


最後に、最近JAからのスポットが少ないですね。

隠れスキマーは少なくないと感じますが、本気で参加している局にとっては、ライバルに塩を送る必要はないので、まぁ仕方ないですね。hi


2024年2月12日月曜日

アンテナの一時撤去

今のQTHに引っ越してから、今月で9年になります。

メンテナンス会社にチェックしてもらったところ、屋上のシールが痛み始めているとのこと、

10年保証があるので、雨漏りでもしたら修理してもらえば良いのですが、保証を更新するには再防水が必要になります。

少し早いかとも思ったのですが、インフレも心配なので防水工事をしてもらう事にしました。

となると、厄介なのが屋上のアンテナです。

手伝いの人を手配してもらって自分で降ろす。と言う見積もりでしたが・・・

お偉いさんから「何かあったらどうする!」と駄目が出たようです。

鳶職を二人(一人では作業をしないようですね)、電気屋を一人云々とオオゴトになってしまいました。

「見積もりどおりやれ」と突っぱねるゴネるのも気の毒なので、さっさと自分で降ろすことにしました。

(そもそも、気の利く人なら良いのですが、知らない人に手伝ってもらってもね・・・)

上げるのは大変(かつ楽しい)ですが、降ろすのは呆気ないですね。

正味2時間ほどの作業でした。

実は、COVIDが流行り始めてから、アンテナ遊びは自粛していました。

ざっと4年ぶりに屋上に上がりましたが、眺めの良かったスカイツリーと富士山方向には、いつの間にか2棟のマンションが建っていました。

また、見渡すと彼方此方に見慣れないタワマンが遠望できました。

ナンダカンダいっても流石に東京ですね。

景気の良い話で、結構なことです。


しばらくアンテナの無い生活になります。



2024年1月15日月曜日

160M FT8のモニター

あれこれ思案中のアクティブアンテナ。

比較にはWSPRを使っています。

が、160Mは送信局が少ないためなかなかデータが集まりません。痺れを切らしてFT8を受信して見ることにしました。

13日夕方の様子です

蛍みたいな光が垂直のアクティブ・ダイポールです。

ケースを作る暇がなかったので、やっつけ仕事で防水用にバタピーの袋を被せました。

HL2(Hermes Lite 2)で3バンドのWSPR(JA7KBR)+160M FT8を受信中。

奥のループが、同じくHL2でWSPR(7L4IOU2)と160M FT8を受信中。

手前が、水平のアクティブ・ダイポールで、8006kHzのJG2XAを受信中です。

ループは、2M長のアルミ・フラットバーを丸めたものです。

アンプの比較用にと思って、同じ寸法と構造で作ったのですが、片方はアクティブDPになっています。

奥のループのアンプは2N5109 x2です。

定番トランジスタだけのことはあって素直な特性で、かつ丈夫です。

使い廻すつもりで、足は長~くしています hi

ほぼ一昼夜が過ぎました。結果はどうでしょうか・・・・

流石にFT8です!

週末もあってか、ずいぶん見えていました。

一晩では、ループは約6000件、DPは約5000件のデコード数でした。が、DPは東と南が壁なので比べるのは酷かもしれません。

残念ながら、アフリカと南米は見えませんでした。

最遠はフロリダのN4IIで、11288km。

おもしろいのは、VK9DXで、7777kmでした。

なにか良いことがあるかな?

2024年1月13日土曜日

Build a Ham Transmitter with a Raspberry Pi Pico

新年早々の大地震や航空機事故には驚かされました。

被災された皆様には、心より御見舞申し上げます。


さて、表示された広告に釣られてあれこれ眺めていたら、こちらのページに行き着きました。

https://101-things.readthedocs.io/en/latest/ham_transmitter.html

これだけでHF帯(0.5 - 30MHz)のオールモード送信器ができるのだそうです。


ユーチューブのデモビデオ

https://youtu.be/PbhmQfPkNL0

すごい時代になったものです。

今年もよろしくお願いいたします。


2023年12月18日月曜日

JG2XAの流星散乱波?

アクティブアンテナの話、実は前振りでした。

JG2XAに合わせた状態で一晩放置していました。

と言うか、食事当番だったので、大急ぎで撤収していました。

朝になってからキャプチャー画面をパラパラ眺めていたら、ところどころに見慣れないパターンが散見されました。

どこぞの国の、物騒な火遊びでしょうか?

そういえば、何年か前にMLで読んだ、VLF帯で流星反射を観測したという話を思い出しました。

8MHzなら十分あり得ます。

以前からときどきVY FBな記事や写真を楽しませていただいている、

榛名山麓流星電波観測所 さんにアクセスしてみました。

どうやら流星反射(たぶん、ふたご座流星群の残り火)で間違いなさそうです。


キャプチャー画面をお借りして、時間の目盛りを合わせてみました。

周波数は違いますが、タイミング的に同じ物体から反射した信号のようです。

時間のズレは、反射体の移動にかかった時間でしょうか?

ひとしきり比べて見ると、途中で消えてしまったのか?片方にしかない反射も幾つかありました。

興味は尽きません。

今夜は、流星反射だ!の前提で、総動員をかけてみます。