2020年10月12日月曜日

MiniWhip用バイアス・ティーの検討

週末のMakrothen RTTYにチョッカイを出してましたが、ぱっとしないコンディションでしたね。

ACAGに流れたのでしょうか? JAは1局だけでした。

結果、今回はのメインは受信用のアンテナでした。


と云うのは、スキマー用にナガラの5バンド・トラップ・バーチカルを使っていました。

が、下手にとったステーが仇になったようで、すっかり調子が悪くなりました。

そこで、代わりにならないかと思い、一度見放したミニホイップを

引っ張り出しました。

元ネタはこちらです

http://www.pa3fwm.nl/projects/miniwhip/

オランダのTwente大学の、WebSDRで使っているとの事。

こんなに見えるなら云うことはありません。

回路もシンプルです




が実際には、なかなか上手くいきませんでした。

騙されたつもりで、eBayで中華製の偽物PA0RDTも買ってみたのですが、やはりダメ。

と云う訳で、放っぽり出していたのでした。 2~3年前の話です。


さて、この初夏、50MHzの八木を作るためのバランをいじっていて思ったのは、

チョーク(RFC)やコモンモードフィルターが、実に難しいことです。

例えば、コイルのQに拘っても、実際の配線が50オームになることは無いので、絵にかいた餅に終わる事も良くあります。

そのために、CMCテスターのようなツールが工夫されたようです。

が、使い方がかなり難しくて、万事が面倒くさがりの私にはちょっと無理です。

何か安直な方法がないかと思案していました。

解説を斜め読みすると、自由空間のインピーダンス 377Ωでの効き方がミソのようです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%80%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9


だったら、1:9のトランスを対向させて、

50:450 <--> [DUT] <--> 450:50

の通過特性を見れば、当たらずも遠からずでは?と思いつきました。


で、こんなものを作っていたのでした。

中華ミニホイップに付属のバイアスTを挟んでいます


特性はというと・・・

RFCの自己共振周波数で鋭く減衰していますが、上も下もダダ洩れですね。


トランスが今一つで、20MHz辺りから怪しくなりますが、ツボは外してない(考え方は大体合っている)ようです。

調子に乗って手元のものを幾つか当たってみました。

9.52mHのチョーク



面白かったのは、ハニカム巻の古い1000uHです。


先人の知恵ですね!

たぶんFT50-43のはず


低い方が今一つ

某オークションでおもしろいコアをみつけました。

きっとこんな用途の材質だと思うのですが、コイルとして見ると恐ろしくQが低いのです。

0.6mmくらいのエナメル線を巻いて、高い方を(こちらはQが高くなる)フェライトの芯でカバーしてみました。


良い感じです


アンテナ側も同じように替えてみました。


ペットボトルに押し込んで


釣り竿の先に括りつけました。


RedPitayaのRTTYスキマーに繋いだ結果は・・・


トータルの解読数は407で、意外に善戦してくれたようです。

何方かというと、低い方が少しだけ得意なようです。

供給している電圧は、約8Vです。

12Vくらいまで上げた方が感度もIMDも良くなるのですが、熱っちっちになります。

放熱が宿題です。

週末のJARTSまでに、ルーフタワーのステーにでも括り付けたいと思います。


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