2025年9月17日水曜日

WSJT-X v3の公開

WSJT-X v3.0.0-RC1が公開されました。

https://wsjt.sourceforge.io/wsjtx-doc/wsjtx-main-3.0.0-rc1.html#NEW_FEATURES.


JTDXのマルチスレッド類似の技術を導入して、FT8の解読率向上を図ったとのことです。

詳細は、DG2YCB UweさんのYoutubeのプレゼンをご視聴ください。オプションで、日本語字幕が表示できます。

https://www.youtube.com/watch?v=vKAgB0Tt6Ns


早速試して見ましたが、素晴らしい仕上がりです。


Windows版のダウンロードとインストール方法

https://wsjt.sourceforge.io/wsjtx-doc/wsjtx-main-3.0.0-rc1.html#INSTALL_WIN


WSJT-X_improvedの新版は、こちらからダウンロードできます。

https://sourceforge.net/projects/wsjt-x-improved/files/WSJT-X_v3.0.0/


2025年9月13日土曜日

膨張バッテリーの取り外し

 シャックのサブPCに妙なエラーが出始めました。

 東芝のDynabook R63という、2018年頃のモデルです。

 2年ほど前に、傷アリ・電池へたり気味で、猫またぎになっていたのを安く落札していました。私は、シャックに置いてリモートで使うので、全然問題ないのです。

 思いのほか快調に動いてくれてましたが、しばらく前からキーボードがロックされたり、マウスが勝手に動いたりと、妙な動作をするようになりました。

 ヤレヤレと、棚から引っ張り出して見たところ・・・


 どうやら、電池が膨張してケースが外れてしまったようです。裏ブタのビスを10本近く外して開いたら、こんな感じでした。右下のLANケーブルは変形して干渉したようで抜けません。

 

 電池はパンパンでした。

 AC電源に繋ぎっ放しはNGだと言われますが、確かにその通りのようです。

 破裂→発火に至らず、不幸中の幸いでした。

 その後、電池を取り外して外部電源のみで起動してみました。

 BIOS起動中に、システム時計が可笑しいとかのエラーでストップし、F2を押せとの指示があり、マニュアルで時刻を修正したところ、正常にWindows11が起動できました。

 電池が取り外せない構造なので、システムクロック・バックアップ用のボタン電池などは内蔵されていないようです。

となると、停電時の電源復旧による自動再起動は難しくなりますが、まぁ、仕方ないですね。

 その代わり、繋ぎっ放しでもバッテリーの心配がなくなり、スッキリしました。

 入手時に外してしまうのが、正解だったかも知れません。

2025年9月10日水曜日

Thank you very much, VERON

昨日、航空便が届きました。

世界的に郵便料金も値上がりし、セキュリティも厳しくなって、海外からの郵便は久しぶりです。

スタンプを見ると、心当たりのないオランダからでした。

なんだろう?と思いながら開けてみると・・・

丁寧な手紙と共に、ペナントと云うのでしょうか、きれいなリボンが出てきました。

そういえば、4月のPACCdigiに零点のログを出していたのを思い出しました。

https://www.7l4iou.com/2025/04/paccdigi-2025.html

どうやらJPG形式の賞状も頂けるようです。

さっそくダウンロードしてみました。

やはり零点でした :-)

コンテストの結果はこちら

https://veron.nl/vereniging/commissies-en-werkgroepen/traffic-bureau/hf-contesten/paccdigi-resultaten/

こんなしょうもない成績なのに、思いがけないプレゼントに感謝感激です。

どうもありがとうございました。

次回は、得点できるように頑張ります。

2025年8月26日火曜日

RAB99 25kHz

 VLF帯のSID、24.8kHzのNLK (ワシントン州) に時々QRMがあります。

 どうやら、25kHzのRAB99のようです。

KiwiSDRのウォーターフォール

世界の標準周波数報時局

https://jjy.nict.go.jp/QandA/reference/hflfstation.html


Beta (time signal)

https://en.wikipedia.org/wiki/Beta_(time_signal)


 6局で運用しているようですが、当地ではハバロフスクのRAB99しか見えません。

 "Hercules" Navy VLF station (RAB99)で検索するとアンテナの写真が見られます。

"Hercules" Navy VLF station (RAB99)

https://wikimapia.org/6931020/Hercules-Navy-VLF-station-RAB99

 JJYのような鉄塔ではなく、水平に展開しているようで、グーグルマップで見ると大きさ(広さ?)が良く分かります。

 中国との国境から10kMくらいしか離れていないようです。

 出力は300kWとのことで、40kHzのJJY並みの強さで入感します。

 11:06と15:06から1分間、モールスでコールサインを連打しています。

 VLFでは珍しく、耳で識別できる局です。



2025年8月20日水曜日

アクティブアンテナ比較_BPC 68.5kHz

 今朝、5時前に目が覚めたので68.5kHzのBPCを聞き比べてみました。

 この時報局は中国の河南省商丘市にあり、Google Map上の当地との距離は約2150kMです。

WIKIPEDIA BPC (time signal)

https://en.wikipedia.org/wiki/BPC_(time_signal)

信号レベルのグラフ

1分間隔で MW(2SK2394+2SC3357 NFB) → AD370 → HE011 → MW(2SK241x1) → MW(2SK2394+2SC3357 直結)切り換えました。

緑=信号ピーク、ピンク=ノイズレベル、水色=差異(ピークとノイズの差)

ウォーターフォール

信号も強くSNはほぼ同じでした。

聴感はアクティブダイポールのAD370良い感じです。

HE011はロッドアンテナをプローブとして使っているので、長さを可変できます。

延すと、アンテナか? Kiwiか? 原因の切り分けが出来ていないのですが、BC帯の混変調が酷いため、約30Cmほどに短くしています。


Kiwi SDRによる時刻デコードの動画

BPCのタイムコードは時刻に特化しているようで、ロックすると20秒間隔で時刻を取得できます。

弱い信号のデコード率もJJYより良いようです。

いろいろな情報を盛った感のあるJJYに比べて、実用本位という雰囲気です。

なお、05:00~09:00 JSTは停波しています。

2025年8月17日日曜日

アクティブアンテナ比較_VLF Alpha

 今朝、Kiwi SDRでバンドエッジを覗いたら、ロシアのAlphaが数波見えていました。

 単にタイミングが悪かったのか?それとも、メンテナンスだったのか? 久しぶりだったので、Kiwi SDRとWeb-888を総動員して、アンテナの聞き比べをしてみました。

 と云うのは、Kiwi SDRのほぼ下限で独特の信号を聞いてから、低い帯域用のアクティブアンテナを幾つか作ってみました。

 加えて、正月早々にAD370。7月末にR&S HE011と伝説化したアクティブアンテナが入手できたので、感触を確かめておきたかったのです。

動画

1分間隔で MW(2SK2394+2SC3357 NFB) → AD370 → HE011 → MW(2SK241x1) → MW(2SK2394+2SC3357 直結)切り換えました。

 本当は、同じ受信機でアンテナが切り換えられると良かったのですが、リモートなのでSDRごと切り換えました。

 後ろ2つはWeb-888です。


信号レベルのグラフ

緑=信号ピーク、ピンク=ノイズレベル、水色=差異(ピークとノイズの差)


ウォーターフォール

 性能の目安にしている差異≒SNは、

MW(2SK2394+2SC3357 NFB) > MW(2SK241x1) > MW(2SK2394+2SC3357 直結) > AD370 > HE011

 となりました。

 AD370とHE011は、そもそも本来の性能を維持しているのか分からないこと。 また、AD370は200kHz~30MHz、HE011は50kHz~30MHzが動作範囲となっており、どちらも下限周波数を下回っているので、想定内と言えます。

 ただ、HE011の電源はオリジナルですが、スイッチング方式のせいか約20kHzから下はかなりノイズがあります。

HE011のスイッチングノイズ

 ローバンドに関しては、2SK2394+2SC3357 NFBが有望なようで、LTSPICEのシミュレーションとかなり一致しています。

 NFB掛け方(戻し方)で、もう少し改善できそうな気がするので、もう少し悩んでみます。