2025年11月4日火曜日

100年前のトランジスタ?

 気になることがあり、彼方此方覗いていました。

で、たまたま行き当たったのがこの本です。

US CQ 1959年1月号

 スキャンの状態が良くないのですが、拾い読みしてみると・・・

 最近出版された(1959年時点です)、新開発のシリコントランジスタに関するパンフレットに、1920年代にニュージャージー州Montclair周辺の無線実験家による、バイアスをかけたシリコン結晶を用いた実験が紹介されていました。

 当時の真空管(新聞配達給料の2か月分)よりもはるかに優れた結果が得られたそうです。

 図を見ると、

fig. 2

 シリコン(結晶?)をハンダに乗せて磨く

 ハンダに溝を切って分離

ホルダーに装着

ホルダーの両側にバイアスを加え

蓄音機の針をシリコンに押し当てる

 という手順のようです。

 セットしたら、

 バイアス電圧の調整や、押し当てる位置を変更して、感度の最良点を探ったようです。

 ホルダー(真鍮)やハンダの材質も性能に影響したようです。

 シリコンのほか、水晶などでもパイアスを加える実験が行われましたが、

 このブーム?は、電話中継用の真空管がアマチュアにも手が届くようになり、再生検波器が普及した1924年頃に終わったそうです。

 記事の最後は、

 ベル研究所の社員がトランジスタを公式に発見する20年前の1923年頃、大勢のアマチュア無線家や実験家たちが、そうとは知らずに、トランジスタの原型を開発し、実用していたにも関わらず、知らずにその成果を無駄にしてしまったので、ベル研究所の社員によるトランジスタの公式な発見が20年前ほど遅れたのでしょうか?

 で結ばれていました。

 改めて、Wikipediaを検索してみると、ベル研の発明の前に、1925年のユリウス・エドガー・リリエンフェルトによる、現在の電界効果トランジスタ (FET) に近い発明や、1934年のオスカー・ハイルによる特許を取得が有ったようです。

 面白いものですね。

ー・・・ー

この文献、こちらにもリンクがありました。

https://hpfriedrichs.com/downloads-lib/xsist23.pdf


2025年10月31日金曜日

大気中のCO₂濃度上昇とEスポの強度

 あるメーリングリストを拾い読みしていたら、面白い話題がありました。

 なんでも、日本の教授が「大気中のCO2レベルの上昇が 電離層を介した無線通信に悪影響を与える可能性がある」ことを示唆する研究を発表したのだとか。

 さっそくググってみると、こちらのページにたどり着きました。


九州大学 > ニュース > 研究成果 > 

地球温暖化が悪化するにつれ、宇宙通信も悪化する可能性がある

大気中のCO₂濃度が上昇すると、スポラディックEの強度が増し、発生する高度が低くなります。

劉恵新教授

理学部

2025年10月27日

https://www.kyushu-u.ac.jp/en/researches/view/358

日本語のページ

https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1351

 近年の50MHzの活況も、地球温暖化と関係があるのかも知れません。

 となると、喜んでばかりもいられないですね。

くわばらくわばら

2025年10月18日土曜日

AG5RT Rx Loop Antenna

 

LTSPICE HN1B01F

AR Cad HN1B01F

HN1B01F amp - 1st 

AG5RT Rx Loop - 1st

IM test 594+1134=1728kHz

HN1B01F IM - VCC study
594kHz, 1134kHz, 10mV
VCC, iC, Pd/tr 

Cu tube 12mm/10mm 3M long

HN1B01F amp 3rd ECOOL

Vcc/Signal output

SMA


AR5RT Rx Loop - 2nd

comparison using FT8 7.074MHz






















2025年9月17日水曜日

WSJT-X v3の公開

WSJT-X v3.0.0-RC1が公開されました。

https://wsjt.sourceforge.io/wsjtx-doc/wsjtx-main-3.0.0-rc1.html#NEW_FEATURES.


JTDXのマルチスレッド類似の技術を導入して、FT8の解読率向上を図ったとのことです。

詳細は、DG2YCB UweさんのYoutubeのプレゼンをご視聴ください。オプションで、日本語字幕が表示できます。

https://www.youtube.com/watch?v=vKAgB0Tt6Ns


早速試して見ましたが、素晴らしい仕上がりです。


Windows版のダウンロードとインストール方法

https://wsjt.sourceforge.io/wsjtx-doc/wsjtx-main-3.0.0-rc1.html#INSTALL_WIN


WSJT-X_improvedの新版は、こちらからダウンロードできます。

https://sourceforge.net/projects/wsjt-x-improved/files/WSJT-X_v3.0.0/


2025年9月13日土曜日

膨張バッテリーの取り外し

 シャックのサブPCに妙なエラーが出始めました。

 東芝のDynabook R63という、2018年頃のモデルです。

 2年ほど前に、傷アリ・電池へたり気味で、猫またぎになっていたのを安く落札していました。私は、シャックに置いてリモートで使うので、全然問題ないのです。

 思いのほか快調に動いてくれてましたが、しばらく前からキーボードがロックされたり、マウスが勝手に動いたりと、妙な動作をするようになりました。

 ヤレヤレと、棚から引っ張り出して見たところ・・・


 どうやら、電池が膨張してケースが外れてしまったようです。裏ブタのビスを10本近く外して開いたら、こんな感じでした。右下のLANケーブルは変形して干渉したようで抜けません。

 

 電池はパンパンでした。

 AC電源に繋ぎっ放しはNGだと言われますが、確かにその通りのようです。

 破裂→発火に至らず、不幸中の幸いでした。

 その後、電池を取り外して外部電源のみで起動してみました。

 BIOS起動中に、システム時計が可笑しいとかのエラーでストップし、F2を押せとの指示があり、マニュアルで時刻を修正したところ、正常にWindows11が起動できました。

 電池が取り外せない構造なので、システムクロック・バックアップ用のボタン電池などは内蔵されていないようです。

となると、停電時の電源復旧による自動再起動は難しくなりますが、まぁ、仕方ないですね。

 その代わり、繋ぎっ放しでもバッテリーの心配がなくなり、スッキリしました。

 入手時に外してしまうのが、正解だったかも知れません。

2025年9月10日水曜日

Thank you very much, VERON

昨日、航空便が届きました。

世界的に郵便料金も値上がりし、セキュリティも厳しくなって、海外からの郵便は久しぶりです。

スタンプを見ると、心当たりのないオランダからでした。

なんだろう?と思いながら開けてみると・・・

丁寧な手紙と共に、ペナントと云うのでしょうか、きれいなリボンが出てきました。

そういえば、4月のPACCdigiに零点のログを出していたのを思い出しました。

https://www.7l4iou.com/2025/04/paccdigi-2025.html

どうやらJPG形式の賞状も頂けるようです。

さっそくダウンロードしてみました。

やはり零点でした :-)

コンテストの結果はこちら

https://veron.nl/vereniging/commissies-en-werkgroepen/traffic-bureau/hf-contesten/paccdigi-resultaten/

こんなしょうもない成績なのに、思いがけないプレゼントに感謝感激です。

どうもありがとうございました。

次回は、得点できるように頑張ります。