最初のサンプラーは半固定抵抗を基板に乗せてレベルを調整しました。
が、この方法だと外からの微調整や再調整ができません。
ここは外から弄れるようにしておきたいところです。
PowerSDRには、レベルの自動調整機能が備わっていますが、電子的な可変アッテネータは難物なのでパス。
昔、受信機のトップに入れたJA5COY 大井OMの連続可変アッテネーターを思い出しました。
CQ誌の1985年10月号の記事を発掘しました。
著作権の問題もあるので雰囲気だけ
最初に見つけたボルュームが二連式の10kΩ(ただし、Bカーブ)だったので、前後に4対1のバランが付いたVHF用を作ってみました。
バランはコモンモード・チョークで手抜き
減衰最小時の特性
減衰最大時
値はこうなりました。
周波数 最小 最大 可変幅
------- ------- ------- -------
1.9MHz -5.79 -53.36 47.57
30.2MHz -7.38 -41.03 33.65
57.5MHz -10.59 -35.87 25.28
バラックで分離が甘く、50MHzが素通り気味ですが、HFは良い感じです。
SWRは、ほぼ1.5に収まりました。
が、可変したい範囲はせいぜい20dBなので、カープの所為もあり、美味しい所がクリチカルすぎる感じです。
と云う訳で、基本に戻って単連の2kΩ(Bカーブ)を試してみました。
原典には、62Ωと68Ωのデータが掲載されていますが、手持ちの抵抗が小さい(1/8W)ので130Ωをパラにして、65Ωにしました。
結果はこんな感じです。 --- 最小時の図を間違えていました ---
最小
最大
周波数 最小 最大 可変幅
------- ------- ------- -------
1.8MHz -5.37 -35.58 30.21
30MHz -6.81 -33.94 27.13
50MHz -8.74 -32.22 23.48
すこしコンパクトになり、50MHzの素通りも減りました。
SWRは、最小(ボルューム 0Ω)時に2.5位に飛びあがりますが、少し絞ると1.5以下になります。
これを嫌う場合は、原典のようにスイッチを付ける。あるいは、直列に数Ωの抵抗を入れると良さそうです。
検出器に付けて試してみました。
14.150MHzでフルパワーを出した場合のアンプ特性です。
青の裸特性と赤の補正ラインが接近しています。
位相特性(黄色)も、暴れはほとんどありません。
流石にFT-1000、往時の横綱の貫禄十分です。
0 件のコメント:
コメントを投稿