ATUもPICも素人だし、おまけに英語となると、読むというよりは解読作業になります。
マニュアルは↓からダウンロードできます。
https://github.com/Dfinitski/N7DDC-ATU-100-mini-and-extended-boards/tree/master/ATU_100_EXT_board
幸い"ATU-100_Extended_Board_User_Manual_eng.odt"というオープンデータテキスト形式(.odt)のファイルなので、マイクロソフトのワードでも、絵と書式を維持して読み書き出来ます。
こんな感じで、分からないところはカタカナにして、無理やり最後まで目をとおしました。
分からないところが多い
で、ウンともスンとも言わない原因としては、
①プログラムの蒸発 > ②プログラムの暴走 > ③PICの破損 > ④プログラムの書き忘れ
といった辺りが考えられます。
④が小さいのは、PICをわざわざエンボステープから外して個装してあったのは、書き込みのためだったと思うからです。
おおかた、私が無暗に突っ突き廻した所為での、①か②でしょう。
あとは③でない事を祈るばかりです。
PICライターの注文 - 4月12日
マニュアルから分かったのは、ATU-100を使いこなすにはPICにプログラムやデータを書き換えるための、「ライター(書き込み器)が欠かせない」と云うことです。
定番は、マイクロチップ社純正の"PICkit3"のようです。
秋月でも売ってますが、5千円でちとお高い。ついつい、密林に目が行きます。
互換のライター \2,599-
予備のPIC \370-
有機ELのディスプレイ \690-
ドブに捨てたのか? 1,341円節約したのか? 追々分かるでしょう。hi
ツールと格闘 - 4月14,15日
ライターが到着したところで、読み書きするためのソフトの用意です。
秋月社のリンクから、マイクロチップ社のホームページへ飛ぶと、いきなり夏全開でびっくり。
スプリングセールの絵じゃないよな
よく分からないので最新版をインストールしました。
https://www.microchip.com/mplab/mplab-x-ide
思いがけず2つのアイコンが
私は、どっちを使えば良いのでいょう?
IDE (Integrated Development Environment)で、統合開発環境の略。
IPE (Integrated Production Environmentt)で、統合稼働環境の略。
と云うことのようです。
私は使うだけの人間・・・、ヤマ感でIPEを起動してみました。
ライターとプログラム端子を接続すると
やれ電圧が低いの、デバイスに外部電源をつなげとのと怒られます。
素直に従ったら、認識してくれました。
PICは生きていたようです ヤレヤレ
さて、これからが本番です。
半日余りも突っ突き廻しましたが、既存のブログラムを読み出すことができません。やはり、蒸発させてしまったのかも知れません。
回収は諦めて、GitHubからダウンロードしして書き込むことにしました。
上手く書き込めました。バンザイ!
やっと動いた!
実は、ここで痛恨のミスをしていたのでした。
SWR最大を目指すATU - 4月16日
翌日、シャックに入ってトランシーバとアンテナの間に入れました。
真昼間なので、誰もいないと思う3.5MHzの下端に併せてテスト開始。
少しづつ出力を上げて行きます。
SWRは3.5を示しています。
チューニング開始レベルの5Wを超えると、
リレーがカチカチ言い出し、スゥーっとSWRが上昇して、トランシーバの保護回路が働きました。
思わず「違うだろ!」と呟いてしまいました。
他のバンドでも、全く同じ挙動です。
見事なくらい、SWR最大を目指してチューニングします。
タンデムマッチ周りのチェック - 4月16日
きっと、SWR検出用ダイオードかトランスの付け間違いだろう。と多寡を括ってチェックをはじめました。
が、ハードは問題ありませんでした。
PICのピン2に反射方向、ピン3に進行方向の電圧が掛かり、チューニング開始直前の値と一致します。
『万事休す』、いったい何度目だろう?
SOSの用意 - 4月17日
マニュアルを眺めてしばらく頭を冷やしましたが、
どうやら、フォーラムや作者に助けを求めるしかなさそうです。
早く手を上げれば良いのに?と思うかも知れませんが、
この状況を英語やロシア語で(ロシア語の情報が多い)伝えるのは、ここまでの愚行錯誤よりハードルが高いのです。orz
SOSの文面と添付する画像の用意をはじめました。
要点を抜き出して、画面を見繕って・・・
一瞬、目が点になりました。
LCが5素子の、mini版のプログラムを書き込んでいたようです。
ATU-100が口を利けたら、「違うのはお前だろ!」って言うところです。
PICの再書き込み - 4月17日
今度こそ間違えないように7素子の拡張ボード用のプログラムを書き込みました。
ハラハラしながらトランシーバとアンテナの間に入れると、
動きました!
Ominia mili watt meterと比べると少し差がありますが。この際、小さいことは気にしない、気にしない。
FT-1000に繋いでハイパワーで試してみました。
って言っても100Wですけどね
この出力で、FT8のQSOをしてみます。
1局交信したところで、コアが熱っちっちになりました。
コンデンサやリレーは"ちょっと暖かいかな"という感じです。
大ぶりのコアに巻いて、基板の裏側に配置すれば、100Wでも活けそうな気がします。
PICのEE DATAを書き換えて、有機ELのディスプレイに繋いでみました。
ずいぶん小さいのでどうかと思ったのですが、意外に視認性が良いです。
3日ほど、フルリモートで運用してみましたが、ATU-100の動作は完璧です。
この感じなら、アンテナ直下への配置を考えても良さそうです。
どうやら、ギリギリのところで、諭吉さんをドブに落とさなくて済んだようです。
ずいぶん楽しませてもらいました。
こんにちはJI1IAUです。ブログを拝見させて頂きました。
返信削除ハイパワー化にもアレンジされているのが素晴らしいなと思いました。
当局もこのキットで楽しませて頂いて、何とかは動いているようです。
ケースにも納めたのですがOLEDは小生には少し小さいかな。。。
ひと回り大きい128*64に変えて見ようかと考えてるところです。
不都合な点が出た場合にご指導頂ければと思います。
アンテナが昨年の台風で遣られてしまい新たに近々上げる予定でも居ますので
HFで聞こえてましたら宜しくです。
JI1IAUさん、こんにちは。
返信削除コメントありがとうございます。
ATU-100は、たっぷりと楽しませてもらいました。hi
実は、その後もうひとつ注文してしまいました。
OLEDはくっきりしてきれいですが、たしかに少し小さいです。
幸い今年は少ないですが、台風も怖いですね。
アンテナをダウンサイズして、直下にATU-100を入れたいのですが、RB0ボタンの「ひと押し」くらいは出来ないか思案しています。
QSOを楽しみにしております。73
お世話になります
返信削除質問です
pow12w ant8.2w
swr1.21 eff65%
とありますが、swr1.21でant8.2wは
低いのではないでしょうか?
ant8.2wだとswr3.5以上だと思いますが
匿名さん、こんにちは。
削除すみませんが、ご質問の意味が良く分かりません。
また、ユーザガイドでも、"ANT="(LCDでは "AN=")と"EFF"についての記載が見つけられなかったので、夫々の表示の意味も私には分かりません。
以下は想像ですが、
真ん中あたりに、SWR=1.00、PWR=11W, AN=8.0W, EFF=71% と表示された写真が有ります。
アンテナ直下での電力を測るすべはない(同軸の長さは1kMかも知れない)ので、
PWR=は入力端子での測定値、AN=は出力端子での測定値だと思います。
差の3Wは(アンテナ直結時のSWRは分かりませんが)、SWRを1まで調整する過程で熱でもになったのでしょうか?
8÷11=0.7272なので、EFF=71%はそのあたりの値かと思います。
その下の写真は、SWR=1.17, EEF=74%ですが、
1.17までしか下げられなかった(頑張っばった分の?)調整過程のロス、コアの発熱によるロスかな?と想像しています。
よろしくお願いいたします。