2023年1月24日火曜日

HFドップラーグラム ― Pedersen Ray Plots (ペダーセン・レイ)

ドップラー好き(?)の間で有名な現象にペダーセン・レイがあります。

フェードアウトの前に見られる、ひらがなの「つ」のようなパターンです。

"Backyardastronomy.net"の"HF Dopplergams"↓説明付きの絵があります。

https://www.backyardastronomy.net/2018/06/16/hf-

また、ペダーセン・レイについてはG3CWIが詳しく解説してくれています。

https://www.qsl.net/g3cwi/pedersen.htm


例のループアンテナで受信すると、人工雑音がほとんでないので、きれいなドップラー・グラムの標本が採集できそうです。

8.006MHzのJG2XAを受信してみました。

8006kHz JG2XA in Akita 2023/1/6 1700JST

上下に飛び出しているのは飛行機によるドップラーだと思います。

二日目は、DX Atlasの日影と重ねた画面キャプチャーです。

8006kHz JG2XA in Akita 2023/1/7 1705JST

で、昨日、データの整理中に"HFDOPE"という組織の秀逸なホームページに気が付きました。

http://gwave.cei.uec.ac.jp/~hfd/index.html

JG2XA送信元の電気通信大学をはじめとする、日本の大学によるHFドップラー観測ネットワークだそうです。

こちらの"PLOTS"ページで過去のデータを見ることができるので、前記の2日分のデータを表示してみました。


6日のChibaが良い感じですが、1630分頃に周波数が下がってフェードアウトしたのは、秋田の日本海沿岸よりもずいぶん東にあるせいですね。

"LINKS"ページ、"Documents"の"Technical document for the sounding system (in Japanese)"

は「電離層擾乱観測用短波送信システムの開発」というPDFファイルで、JG2XAの設備や開局の経緯など、読み物としても楽しめました。

HFDOPEの皆様、大変ありがとうございます!

そう言えば、約1年前(2022/1/15 13時JSTごろ)のトンガの噴火と衝撃波による津波には驚かされましたね。

HFDOPEで、前後のプロットを拾ってみました。

非常に興味深いですね。

よく目を凝らして、見たいと思います。

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