2025年5月31日土曜日

メス?オス?性別不明のSMAコネクタ

便利に使っている基板エッジ取付のSMAコネクタ。

どうしてもケーブルが差さらない物がありました。

不良品かと思って外して見ると・・・・

外見はメスなのに

ピンが有ります!?

不良品にしても程があるだろ!と思いましたが、念のため確かめてみると・・・

ひと袋が同じ形でした。(本当の不良品は中華あるある)

良く確かめないで、間違えて買ってしまったようです。orz


それにしても、どんな必要があってこんな情けない姿形にされてしまったのでしょうか?

Googleさんにお伺いをたてると、このページがヒットました。

Why Does RPSMA Exist?

https://wcsng.ucsd.edu/docs/technical/trivia/rpsma/

どうやら、RP-SMA (Reverse Polarity SMA)と呼ばれる種類のようです。

FCCの規制のひとつに、「自社のデバイスが自社が提供するアンテナのみで動作することを保証する」ことを求めるものがあり、それの対策だったようで、「RP-SMAコネクタはWiFiアンテナで使用される傾向がある」のだとか。

業界標準になってしまったら意味ないじゃん!と思うのですが、いろいろご苦労があるのですね。

引き出しの肥やしが増えてしまいました。hi

2025年5月29日木曜日

SDRangelのSID観測機能

SDRangelによるKiwiSDRの受信ですが、あちこち弄っていたら面白い機能がありました。

しばらく前から、NWCなどVLF帯の信号を見ていますが、ズバリそれ用の機能がありました。

SID Feature Plugin

https://github.com/f4exb/sdrangel/blob/master/plugins/feature/sid/readme.md

SIDは、Sudden Ionospheric Disturbancesの頭文字で、日本語では突発性電離層擾乱と言っているようです。

当地で安定して受信できる VTX3(18.2kHz), NWC(19.8kHz), NPM(21.4kHz), JJI(22.2kHz), RAB(25kHz)を設定してみました。

早朝4時から午後4時までの約12時間です。

4時半頃にストンと落ちているのは、日の出の影響のようです。

スタート時は0.1秒間隔でアベレージングしていました。

振れ幅が大きく被ってしまうようなので15秒にしましたが、少し粗いような気もするので1秒にしてみました。

複数の信号レベルをブロットするのは、SpectrumLabでもできますが、

GOES衛星のフラックス測定値や太陽フレアの画像を見比べれるのは良いですね。

各信号のデータは10分毎に自動保存されているので、後で必要な区間を呼び出してプロットすることもできるようです。

とても良く出来ています。

2025/05/28 18:53 - 2025/05/29 22:26 (UTC)


2025年5月25日日曜日

SDRangelでKiwiSDRを聞く

 JG2XA(5006kHz, 8006kHz)やAFN(1575kHz)を受信して、ドップラーグラムを見ています。

 GPSに同期した正確な周波数が売り物のKiwiSDRは、この目的にピッタリですが、問題は受信用ソフトです。「専用ソフトが不要で、ブラウザーだけで受信できる」というのもKiwiSDRの売り物のなのですが、この用途には使い難いと感じていました。

 芸が無いのですが、安直に別々のサウンドデバイスを割り当てたFireFoxを三つ立ち上げていました


 さて、ひょんな事から、SDRangelがKiwiSDRに対応していることを知りました。

https://github.com/f4exb/sdrangel/wiki

 さっそくダウンロードして試して見たところ、確かに、あっさりと接続できました。

 しかし、この後が続きませんでした。

 あらかじめプリセットされている機能はうまく動くのですが、単純なSSBの復調ができません。

 マニュアルを見ると、SSBDmodulatorをインストールすれば良いようですが、どこにあるのか分からないのです。

 WebやYoutubeのチュートリアルを見ても、最初の一歩が分かりません。

 ユーザーにとっては、基本中の基本で、説明する必要がないのかも知れません。

 手当たり次第にボタンを押したり、メニューを開いたりするのですが、チンプンカンプンです。

 延べ半日あまりポチポチやっていて、やっと見つけました。

このボタンでした!

 分かってしまえば何と云うことも無いのですが、最初のクリックでは、興味のない[ADS-B Demodulator]が出てくるためスルーしていましたが、スピンボタンをクリックすると、面白そうな復調機能がてんこ盛りでした。

 ツールチップの「Add channels」からすると、ちょっとアレ?な感じもしますが、郷に入っては郷に従えですね。hi

 最終的に、三つのWorkspaceに各周波数とサウンドデバイスを割り当てて、それぞれのドップラーグラムを併行して描けるようになりました。

 実際の受信画面はこんな感じです。

 中央の縦線は、28MHzのFT8でLUの局をコールした際の影響です。

 スプリアスと言うよりは、KiwiSDRが飽和したためのノイズですね。保護回路を入れたので、気軽に送信(たった10Wですが)できるようになりました。

 忘れるといけないので、備忘録代わりにアップして置きます。hi

2025年5月21日水曜日

SDR用保護回路の手直し

手直しと言うか、追加製作分を変更してみました。

・ガス放電式アレスターの場所を間違えてました。

と言うか、アレスターよりもコンデンサの方が安いので、コンデンサが先でも良いかな?と思いましたが、せっかく作るのだから、ここは値段の話ではないですね。hi

・惰性で裏面の銅箔をべたアースにしていましたが、考えてみれば小さいループ(上の黄色点線)で閉じれるのに、わざわざ大きくする必要は無さそうです。

・高域のリターンロス改善用と思われるコンデンサ、OK1RRのトランスよりもだいぶ小さいので省略しましたが、多少なりとも改善するならと思い直して、10pFを入れてみました。


手直し版の特性です

10kHz~200kHz

10kHz~30MHz

10kHz~300MHz

・SNR改善効果
 8.006MHz JG2XAのプロットです。
保護回路を入れると、信号のピークは低くなりますが、それ以上にノイズフロアも下がるので、差し引きは少し(ざっくり3dBくらい)アップしました。
結果、直接波がクッキリ見えるようになりました。


2025年5月20日火曜日

KiwiSDRの入力保護

春先の雷雨で、先日のCNCはじめ幾つか不具合が発生しました。

深刻なのがRedPitayaでの1台です。

7と10MHzデュオバンドのダイポールにつないでいたのですが、どうやら、アンテナ端子から入ってRJ-45コネクタから抜けたようで、その後はLAN接続ができなくなってしまいました。

Hermes Lite 2も1台認識しなくなったのですが、ファームウェアを入れ直したところ、息を吹き返してくれました。

そんなこともあり、Kiwi SDR NZの入力保護回路(送料込みで4,200円)を購入してみました。

https://kiwisdr.nz/products/sdr-protection-circuit

50Ωのトランス2個で、TVSダイオード(2回路入り)をサンドイッチにしたようなシンプルな構造ですが、

100Wを直接印加しても、保護回路もKiwisdrも損傷しなかったそうです。

1kWを直接印加した場合は『保護回路が機能しなくなりKiwisdrが保護されることを期待しますが、その電力レベルでの保証はありません。』との事です。hi

さて、他にもSDRが何台かあります。

以前から、RTTY Skimmer用のキャリコン式の保護回路を使っており実績もあるのですが、電源が必要で取り回しが面倒です。ここは、簡単なKiwiSDR方式で行きたいと思います。

とは言っても、おいそれと追加購入はできないので、真似っこして作ってみました。

参考にしたのはこちらの記事です。

「Ochrana vstupních obvodů přijímače (受信機入力回路保護)」

https://www.okdxf.eu/index.php/technika/272-ochrana-vstupnich-obvodu-prijimace

こちらの図5方式で行きたいと思います。

オリジナルはARRY SOLUTIONSのようです。

この方式に関しては、逆並列ダイオードによるIMD悪化の心配が指摘されますが、解説によるとトランスと抵抗、特にR2のおかげで、丸みを帯びたソフトクリッピングになるので心配ないそうです。

図5では、5.1Ωの抵抗になっていますが、手持ちのムギ球を使ったランプ・ヒューズにしてみました。

(上)KiwiSDR NZ (下)自作

自作品はサージプロテクタ、コンデンサ、ムギ球、抵抗の損失が加わりますが、全体的な特性はよく似ていました。

10kHz~200kHz

10kHz~30MHz

10kHz~300MHz

周波数の下限は約40kHz、上限は60MHzあたりでしょうか。

実際に使ってみると・・・

信号強度の低下はほとんど感じられず、むしろSNRがアップしました。

確かに挿入損失はデメリットですが、2個のトランスによるコモンモード・ノイズ抑制効果でしょうか?

SNR向上は想定外のオマケでした。

たまたまのビギナーズラックかも知れませんが、自作品を入れるとSNRは33dBにアップしていました。

2025年5月17日土曜日

HexBeamの一区切り

しばらく前にラジオで、「男性の健康寿命は72才・・」とかの話を聞いて、気持ちがザワつきました。

確かに、目も耳も悪くなるし、足腰も痛くなるしと、思い当たる所がいろいろあります。

昨年2月に防水工事のためアンテナを降ろしてから、KiwiSDRや受信アンテナ作りで遊んでましたが、今のうちに送信アンテナを上げないと、SWL専業?になって仕舞うかも知れません。hi

かれこれ4年近く前、友人から譲ってもらったHexBeamを上げようと思い立ちました。

10年前はルーフタワーを使いましたが、今回は某オークションで入手した、ステンレス製の電測用ポール(38mmφ)を使いたいと思います。

ちょっと困ったのがステーリングで、38mmφは在りそうで無いのです。

ネットで検索すると、あるメーカーがヒットしたので問い合せフォームに入力しましたが、まったく反応がありません。痺れを切らして電話してみたところ、たらい回しのあげく「ずいぶん前に止めました。在庫もありません」との事。そんな会社なんだな~と、怒る気にもなれませんでした。

自力で何とかするしか無いようです。

5mm厚のポリカーボネート板でドーナッツを作ることにしました。

Gコードを間違えて傷を付けたりしながら、何とか削ったのが左側です。

削っている途中でも可笑しいなと思ったのですが、楕円になってました。orz

実は、春先に夕立の後ルーターが気絶していたのですが、誘導雷かサージにやられたらしく、PCやSDRの設定が飛んだりで、次から次と不具合が出ているのです。再設定を間違えていたようです。

気を取り直して削り直しましたが、半日仕事のつもりが3日もかかってしまいました。


次は基礎です。

 屋上に置いただけだと、上だけステーを取っても、足払いを掛けられたように簡単にひっくり返ってしまいます。

ローテーターの回転モーメントにも耐えられません。

4方向からのステーをLアングルで受け、足場パイプの切れ端をUボルトで固定してみました。

この上にローテーターを乗せます。

ポール全長は約9Mで、1Mのパイプを差し込んで繋ぐ構造です。

あまり欲張らないで、5本繋ぎで行きたいと思います。

2方向のステーでテンションを掛けながら、

 差し込む→押し上げる

という手順をイメージしていましたが、大誤算でした。

一つは、HexBeamの大きさと頑丈な中央ポストの重さです。まるで、竿燈のようでした。hi hi

もう一つは、風です。昨日は弱めでしたが、風向も変わるので冷や汗をかきました。

で、一番の理由は、筋力とバランス感覚の衰えです。

2本でギブアップしました。

これ(2本)だったら、中間のステーは要らなかったかもしれません。

雲行きも悪くなってきたので、早々に撤収しました。


―・・・―

シャックに戻ってSWRを確認しました。
オリジナルの14~50MHz

14-28MHz

14MHz

18MHz

21MHz

24MHz

28MHz

50MHz

追加のダイポール

7MHz

6M高で設定していたので、低いほうにずれてしまいました。


10MHz

今日は予報通りの雨です。

九州南部は梅雨入したとか。

生煮えですが、これで一区切りにして、しばらく様子をみて見ます。

         ―・・・―

 昨日(17日)は、大荒れの天気になりました。当地での最大風速は22.0m/sだったそうですが、感覚的には中型台風のような印象でした。

 いきなりのストレステストでしたが、お陰様で合格できたようです。

 方向は0度にセットしていましたが、今朝見ると、約45度を向いていました。ローテーターのクランプが38mmφからなので、締め付けが足らないようです。

 強風予報時は45度にセットしておくと、自律的な方向調整が出来るかも知れません。hi


2025年5月11日日曜日

詐欺にご注意

 たまたま当ブログへのアクセス件数を見たら、ATU-100のページへのアクセスが急に増えていました。

 どこかで話題にでもなっているのかと思って、ATU-100を検索してみると、こんな広告が表示されました。

詐欺サイト

画像や説明の一部が勝手に使われていました。

 他にも幾つか、不自然にアクセスが増えたページがあり、同じ様に使われた形跡がありました。

 何かの役に立つなら自由に使ってもらって構わないのですが、詐欺の道具に使われるのを見過ごすわけには行きません。

 ページを削除しようかと思ったのですが、アクセスがあると云うことは、詐欺の注意喚起に使えるかも知れません。

 少なくとも誰かに使用を許可したことはないので、該当しそうなページのトップには以下のような注意書きを追加してみました。

詐欺に注意!

当ブログの画像や説明を使っている販売店は詐欺サイトです