2025年5月20日火曜日

KiwiSDRの入力保護

春先の雷雨で、先日のCNCはじめ幾つか不具合が発生しました。

深刻なのがRedPitayaでの1台です。

7と10MHzデュオバンドのダイポールにつないでいたのですが、どうやら、アンテナ端子から入ってRJ-45コネクタから抜けたようで、その後はLAN接続ができなくなってしまいました。

Hermes Lite 2も1台認識しなくなったのですが、ファームウェアを入れ直したところ、息を吹き返してくれました。

そんなこともあり、Kiwi SDR NZの入力保護回路(送料込みで4,200円)を購入してみました。

https://kiwisdr.nz/products/sdr-protection-circuit

50Ωのトランス2個で、TVSダイオード(2回路入り)をサンドイッチにしたようなシンプルな構造ですが、

100Wを直接印加しても、保護回路もKiwisdrも損傷しなかったそうです。

1kWを直接印加した場合は『保護回路が機能しなくなりKiwisdrが保護されることを期待しますが、その電力レベルでの保証はありません。』との事です。hi

さて、他にもSDRが何台かあります。

以前から、RTTY Skimmer用のキャリコン式の保護回路を使っており実績もあるのですが、電源が必要で取り回しが面倒です。ここは、簡単なKiwiSDR方式で行きたいと思います。

とは言っても、おいそれと追加購入はできないので、真似っこして作ってみました。

参考にしたのはこちらの記事です。

「Ochrana vstupních obvodů přijímače (受信機入力回路保護)」

https://www.okdxf.eu/index.php/technika/272-ochrana-vstupnich-obvodu-prijimace

こちらの図5方式で行きたいと思います。

オリジナルはARRY SOLUTIONSのようです。

この方式に関しては、逆並列ダイオードによるIMD悪化の心配が指摘されますが、解説によるとトランスと抵抗、特にR2のおかげで、丸みを帯びたソフトクリッピングになるので心配ないそうです。

図5では、5.1Ωの抵抗になっていますが、手持ちのムギ球を使ったランプ・ヒューズにしてみました。

(上)KiwiSDR NZ (下)自作

自作品はサージプロテクタ、コンデンサ、ムギ球、抵抗の損失が加わりますが、全体的な特性はよく似ていました。

10kHz~200kHz

10kHz~30MHz

10kHz~300MHz

周波数の下限は約40kHz、上限は60MHzあたりでしょうか。

実際に使ってみると・・・

信号強度の低下はほとんど感じられず、むしろSNRがアップしました。

確かに挿入損失はデメリットですが、2個のトランスによるコモンモード・ノイズ抑制効果でしょうか?

SNR向上は想定外のオマケでした。

たまたまのビギナーズラックかも知れませんが、自作品を入れるとSNRは33dBにアップしていました。

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