2020年9月23日水曜日

80m 同軸STL(Small Transmitting Loop) vs 短縮DP - 3

飽きもしないで、チマチマとやっています。


LDF4-50A同軸STLとTA-51jrをシミュレーションしてみました。

メーカの資料によると、LDF4-50Aのシールドの直径は13.97mmとの事です。

が、MMANAでこの蛇腹(コルゲート)を表現する方法が分からないので、13mmの半分、6.5mmの銅パイプとして設定しました。

https://ja.commscope.com/product-type/cables/wireless-transmission-cables/wireless-cables/itemldf4-50a/


コンデンサの位置

芯線とシールド間の容量は75.8 pF/mとの事で、ケーブル全体がコンデンサです。

ここでは、先日アークした箇所(接続部)をコンデンサの位置と見做す事にします。

彼方此方の資料を見ると、コンデンサの反対側にリンクを設けるケースが多いようです。

しかし、MMANAによるシミュレーションでは、上下左右どの位置にあってもSWRやゲインの差は殆どありませんでした。

なお、コンデンサのQは1000で入力しました。


STLの諸元

・メインループ全周:5.2メートル

・メインループ・エレメント半径:6.5ミリ

・同調用コンデンサ:398pF (ケーブル容量)

・リンクループ全周:0.65メートル

・リンクループ・エレメント半径:1.0ミリ





実物との違い

同軸の定格キャパシタンス(75.8 pF/m)から逆算すると、全周は5.25メートルとなるので、実物にかなり近い(数センチ以内?)ようです。

他のバンドに応用する場合も、シールドの外径と1メートルあたりのキャパシタンスが分かれば、MMANAのシミュレーションで10Cm以内の誤差に収められるような気がします。


短縮DPの諸元

TA-51jrをイメージして、ワイヤーを編集しました。

ローディングコイルのQは100としました。

・エレメント全長:10メートル

・エレメント半径:10ミリ

・ハット:3本(2メートル長)×2組=6本

・短縮コイル:エンドローディング(67uH, Q=100)






9月22日の対決

昨晩は少しコンディションが悪かったようです。

短縮Dp (2W)


同軸STL (2W)


個別のSNRをみると、南側以外は、勝ったり負けたりで、ほぼ同等のようです。

シミュレーションでは3dBくらいSTLのゲインが小さいので、

・短縮Dpの、実物のコイルのQが低い?

・STLの、蛇腹が良く作用している?

・STLの、建物の壁が反射板になっている?

といった辺りの作用で、差が縮んでいるのかも知れませんね。


受信については、STLに軍配が上がりそうです。

受信機の性能差も考えられるので、SunSDRでFT8を同時受信して、同一条件で比較したいと思います。

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