2020年8月23日日曜日

RF用 HiQコンデンサ DIY

高周波用の特性の良いコンデンサですが、

業界ではATCのチップコンが重用されているようです。
例えば、中華通販サイトのAliexpresなどでもUsedが一種のセールスポイントになっています。(このあいだの3kVじゃないけど、新品は危なくて使えない?)


それにしても、「PICKED FOR YOU」とは言い得て妙。
思わずポチッてしまいそうです。
私の物欲や貧乏を見透かされているようで、恐ろしいです。

勿論、Mouserなどには正規品がリストされていますが、お値段の桁が違う上に、最小ロットが多すぎます。
と云う訳で、送信用のバンドパスフィルターなどは、回路図は簡単に書けても、実現できるかどうかは部品調達に左右されるのが実態です。

しばらく前、友人とそんな遣り取りをしていたこともあり、なにか良い方法が無いかと思案していました。
ハルちゃんが居た頃の癖で、夜中に目を覚ますと、つまらない(楽しい?)ことばかり頭に浮かんで、寝つけなくなります。

構造としては、一皮むけるのではないかと思った、先日のPCBコンデンサ方式でも何とかなりそうです。

となると、適当な素材が手に入るか?という問題です。
(実際、そんなことは分かり切っているので堂々巡りなのですが・・・ hi)

先ずは、必要な知識のにわか仕込みです。
検索していると、素晴らしい情報に行き当たりました。

『ポリエステルフィルムとその応用
--- 伝統産業から最新技術周辺まで ---
(元) 鳥取大学 工学部 大内 伊助
科学カフェ京都 2008.3.1 (京大吉田南総合館)』

この資料は素晴らしいです。
織物には興味を持ったこともなく、まったく知りませんでしたが、京都や近畿圏に電子部品の先端企業が存在する背景は、こう云うことだったのですね。
ついつい、朝まで読んでいました。

また、雑な工作しかできない私は、素材の特性に頼るしかありません。
このページに記載されているように、ポリスチレンが一択となりそうです。


確かに、「PSt」を使ったスチコン(ポリスチロールフィルムコンデンサ)は、マイカに劣らずQが高いことで知られています。


検索してみると、北九州の「大石産業(株)」でポリスチレンフィルムの製品を展開しているようです。
が、身近なところでは見かけた事がありません。

何はともあれ、ホームセンターに行って探してみました。

入手したのは、この二つです。



0.2mmはオーバースペック。本当は0.1mmくらいで良いのですが・・・、欲は言いますまい。


途中は端折って・・・

バラックでコンデンサを構成してみました。

形態は先日のPCB TVC(半固定コンデンサ)と同じです。

試作したスチコン、電極のサイズは5Cm x 5Cmです。



DIYスチコンTVCの特性

ジャンクのスチコン(510pF)と比較してみました。

スチコンの特性


ビギナーズラックで、どうやらスチコンをわずかに凌ぎました。

耐電圧は、使用したポりスチレンシートが0.2mm厚なので、
工作に問題なければ、10kVはOKでしょう。(本当かね?)

実装方法(ケーシング)は・・・、追い追い思いつくでしょう。、
それにしても、このPStフィルムの重量感や手触り、光の透け具合などの質感は、マイカと良く似ています。(騙されやすい人間です hi)

問題は、耐電力というか流せる電流の大きさです。
が、どうやって測るのでしょうね? hi

美味い晩酌でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿