2023年4月4日火曜日

TRX-Duo SDR - 21MHz問題

順調に動き出したかに見えたTRX-Duoですが、21MHzの捕捉数が少ないようです。

もともと、『マルチバンド・アンテナの性能を客観的に比べてみたい!』というのが、SDRを追加購入した理由です。

シングルバンドなら、Red PitayaやANANのRX1とRX2でも比較可能ですが、8バンド纏めてというのは中々難しいです。

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アンテナ以前に、受信機の性能が偏っていたら話になりません。

と云う訳で、先ずは受信機の性能を確認して揃えておきたいと思います。

UHV-10からの信号を3~30MHzのBPFを通してから二分配して、TRX-Duo(7L4IOU)とRed Pitaya 122-16(7L4IOU2)で、3.5~28MHzの8バンドのWSPRを解読します。

これで同じ結果が得られたら、行司役として合格です。が、どうなりますか?

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4月3日の09:00JSTからスタートしました。が、昼過ぎに覗いて、思わず「オィオィ」と呟いてしまいました。

例のサイトにある、二つの局のS/Nを比較するページのアウトプットです。





ここまでは想定内でしたが
オィオィ



ひょっとすると、「2dBくらいは違うかも?」と覚悟はしていました。

と言うのは、使われているADC LTC2208は、PGAピンの設定で1.8dBの違いがあるとの事、

LTC2208マニュアルのPGA解説

TRX-Duoにはオープンがデフォルトになっているようで、ショートして0に設定するためのパターンがあるのです。

しかし、21MHzの5dBは異常です。orz

真っ先に疑ったのは、SDRに特有のエリアシング・ノイズです。

Red Pitayaでアンテナを直結した際にも苦しめられて、LPFの付加で解決した記憶があります。

しかし、TRX-Duoは最初から64MHzのLPFが入っていて、セールスポイントの一つにもなっています。

RX1入力付近の拡大

単純なLPFではなく、コイルにコンデンサを抱かせて特性の向上を図っているようです。

IN1は、アンダーサンプリング用のLPFをバイパスした入力端子で、極小のコネクタは、ULFとか言う規格のようです。

nanoVNAで当たってみると・・・

ゥーン

LPFが凝り過ぎで、21MHz付近に副共振があるようです。

きっとこれが犯人ですね。

スニファーで、通過してきた信号を見ても、やはり21MHzが凹んでいました。残念!

ULFのプラグはどこで買えるのでしょうね?まぁ、買えたとしても手ごわそうです。

そもそも、脇から入れてもフィルターの共振に引っ張られそうな気がするのですが・・・

物は試しで、フィルターをジャンパしてみます。



SWRを見ると・・・

残念

やっぱり駄目ですね。

試しに、本物のRed Pitaya 122-16です。

本物のSWR特性

本物の回路図

一瞬、「部品を外して直結しようか?」とも思いましたが、思いとどまりました。hi

でも、すこしだけ捕捉が多くなったような気もします。

もう1日様子を見てみましょう。

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